[MELODIYA] A.リュビモフ(pf)/アイブス, ストラヴィンスキー, シェーンベルク, ウェーベルン, メシアン
通常価格:8,000円 税抜
8,000円 税抜

商品コード: 1091-043n
商品詳細: アレクセイ・リュビモフ(1944-)はモスクワ生まれで異色の鍵盤奏者。チェンバロ/フォルテピアノでの録音もある。1952~1963年には中央音楽学校で学んだ。1963~1968年にモスクワ音楽院で学びゲンリフ・ネイガウスとレフ・ナウモフに師事。1960年の「全ロシア若手ピアニストコンクール」の優勝者。その後もいくつかのコンクールで受賞を果たす。シェーンベルクやシュトックハウゼン、ブーレーズ、リゲティなどの現代音楽の作品のソ連初演を行なった。現代音楽に精通した音楽家。同時代の西側の音楽に関わったことはソ連当局から厳重な非難を招き、数年間、国外に出ることを妨害された。その間に古楽器への取り組みに専念する。また、モスクワ・バロック四重奏団を結成し、タチアナ・グリンデンコと共にモスクワ室内アカデミーを創立している。独特の風貌を持つニューエイジ。名教師アルトボレフスカヤに見い出された俊英である。佐藤泰一氏も研究を始める一つのきっかけになったピアニストであり、リュビモフの弾くドビュッシー:前奏曲集は音と技巧の凄さにあっけにとられたと記述している。たまたまフィンランド音楽祭で一緒になった米国のピアニストであるエドワード・アウアーはリュビモフの演奏を聴いてショックを受け「もうピアノを弾くのが嫌になった」と語ったという。バッハも弾くがアイブスが凄いんだと彼の師であるナウモフとの語らいを記述している。リュビモフは古典か現代のどちらかしか弾かないらしい。実はロマン派がめっぽう上手いのだが録音はしないらしい。プロのピアニストがショックを受けるピアニストがロシアには沢山いるのだ。普段なら興味のないアイヴスは聴かないのだがリュビモフは特別である。もしグレン・グールドがロシアに生まれたならリュビモフのような存在になっていたに違いない。ロシアピアニズムがこのよな形で進化を遂げている。ネイガウスとリュビモフはしっかり繋がっているのである。