[DGG] F.フリッチャイ指揮ベルリン放送so. 他/コダーイ:組曲「ハーリ・ヤーノシュ」, ストラヴィンスキー:Pfと管弦楽のための楽章(ムーヴメンツ) 他
通常価格:15,000円 税抜
15,000円 税抜

商品コード: 1125-060p
商品詳細: コダーイの代表的な管弦楽作品である組曲「ハーリ・ヤーノシュ」はフリッチャイが何度となく取り上げたことから徐々にワールドワイドな人気を獲得していった曲。1954年に最初のモノラル録音があり、これがステレオによる最初の録音となる。1961年12月のロンドン・フィルハーモニー管弦楽団に客演し、ベートーヴェンの交響曲第7番他を指揮したのが生涯最後の指揮となった。それを考えると1961年10月-11月の「ハーリ・ヤーノシュ」は彼の最終期の録音といえる。しかし全くそんなことを感じさせない気迫の演奏は凄い。フリッチャイが生涯を懸けて取り組んだ故国の作品だけに思い入れが強かったようである。白血病発病以前の録音こそがフリッチャイの本領であるといわれる。確かに白血病から復帰した後とでは相当にスタイルが変化したが復帰後は弱点を強みに変える工夫で特にステレオ期によく対応したバランス感覚は復帰以前より優れていると感じられる。ここにはないが、コダーイの交響曲もフリッチャイが初演し世に知られることとなった。ハンガリー作品はフリッチャイに全面的に任せてよい。1963年2月20日、スイスのバーゼルの病院にて48歳の若さで他界したことでDGGは大きな痛手を受けた。その後フリッチャイのような指揮者は二度と現れなかったからである。マゼールも1964年から1975年までRIAS放送o.で頑張ったがDGGの牙城であるベルリンpo.の座はアバドに持っていかれた。1982年からRIAS放送so.(ベルリン放送so.)の3代目首席指揮者の就任したリッカルド・シャイーからはもう面影すら感じ取れない。フリッチャイが生きていればカラヤンのあれ程のわがままは通らなかっただろう。嘆いても仕方がない。我々に残されたことはフリッチャイが残した録音をしっかり聴いて、彼の功績をこれからも発信していくことだろう。組曲「ハーリ・ヤーノシュ」はまだ日本ではマイナー作品だがジャズ的な要素もありまた伝統楽器ツィンバロンを巧に取り入れた民族的な名作である。B面はヴェーバー女史のピアノを加えたストラヴィンスキー。最後はゴットフリート・フォン・アイネム(1918- 1996)というオーストリアの作曲家。1944年にドレスデン歌劇場の音楽アドバイザーに就任している。これら3曲中でこの管弦楽のためバラードOp.23が最も流麗なメロディーの美しい作品。
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