[DGG] K.ベーム指揮ウィーンpo./J.シュトラウス2世:皇帝円舞曲, 美しき青きドナウ 他
商品コード: 1130-044
商品詳細:カール・ベーム(1894-1981)はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団名誉指揮者でありオーストリア音楽総監督の称号を持つウィーンを代表する指揮者でありながら、ヨハン・ショトラウスなどの所謂ウィーン物の録音が殆ど無かったのが不思議である。DECCA時代に喜歌劇「こうもり」の全曲録音は行ったがワルツなどの管弦楽曲の録音はDECCA時代に1枚も録音していない。ウィーン名物であるニューイヤ・コンサートを一度も担当したことのないオーストリア生まれの大物指揮者である。1943年にウィーン国立歌劇場総監督に就任。以後リヒャルト・シュトラウスやヴィーラント・ワーグナーと親密な関係を築いた半面、J.シュトラウスはボスコフスキーらに任せ、自身はほとんどノータッチの姿勢を貫いていた。しかしその方針は1972年この録音で変わったかに見えた。ベーム指揮の唯一のJ.シュトラウス作品集である。その後二度と同様の録音をすることはなかった。おそらくDGG首脳陣の頼みを聞いてあげたのが真相だろう。但しベームはコンサートなどでは通例のように演奏していたらしい。'75年3月のウィーンpo.との初来日では「南国のばら」、「アンネン・ポルカ」、「皇帝円舞曲」、「常動曲」、「ピチカート・ポルカ」、「こうもり序曲」が演奏されたらしい。しごく真面目で少し重たい演奏だったらしい。この録音も通常なら軽快さを前面に出すウィーンもの専門の指揮者たちとは異なるベームらしさがよく現れた演奏である。珍しい録音だけにベームファンには面白いに違いない。
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