[MELODIYA] L.ミカーワ(pf)/バッハ:編曲による協奏曲集
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商品コード: 1152-009n
商品詳細: バッハ作品にだけ登場するソロ鍵盤楽器による協奏曲。バッハがまだ自身の作曲によるソロ楽器とオーケストラ(規模に関係なく)のための文字通りの協奏曲を創作する以前の1713年、オランダのユトレヒトに留学していたヨハン・エルンスト公子(1696-1715)がヴァイマルに帰って来た。エルンスト公子はイタリアやフランスに出向き多くのイタリア作品(主に協奏曲)の楽譜を持ち帰ってバッハに見せたのである。そこにあったのは、ヴィヴァルディ、テレマン、アレッサンドロとベネデット・マルチェッロ、トレッリであった。同時にエルンスト公子はこれらの協奏曲を自分でも演奏できるような鍵盤楽器用に編曲するように、バッハの母方の親戚であるヴァルターWalther(1684-1748)(理論家として有名)とバッハに依頼した。この作業、特にヴィヴァルディ9作品の協奏曲編曲で、バッハは最先端の協奏曲形式とイタリア音楽を深く学び吸収することになった。トレッリ、両マルチェッロ、テレマンから1曲づつ。エルンスト公子自作から5曲、出所不明3曲を含め現在全21曲の他人の原曲による鍵盤楽器用の協奏曲が確認されている。なお同じソロ鍵盤楽器用の「イタリア協奏曲B.971」は『クラヴィーア練習曲集第2巻』として1735年に出版された自身の作曲である。この編曲作業が後に25曲に及ぶ本当のバッハによる協奏曲の創作の出発点となったことは確かである。さて実際ピアノソロによる編曲・協奏曲の録音は僅か。チェンバロでは数点確認できるがピアノ・ソロはこれが初めての入荷となる。比較対象がないが少なくともイタリア協奏曲などの録音があるT.ニコラーエワ(pf)より豊かな情感でバッハの情熱を体感できる。超希少なLPである。ピアノのラリ・ミカーワは佐藤氏の著作「ロシアピアニズム」のアルファベット索引にこのLPでのみ登場。関係文章は一切ない謎のピアニスト。録音もこの1枚の可能性が高い。
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