[CAPITOL] H.シュミット・イッセルシュテット指揮 P.クレーダー, L.ボルチャード, E.クライバー指揮 / スッペ:序曲集6曲
商品コード: 1167-045p
商品詳細:フランツ・フォン・スッペはオーストリアの作曲家。オペレッタとその序曲で有名。「ウィンナ・オペレッタ(ドイツ語版)の父」と呼ばれることもある。指揮者や歌手としても活動した。ズッペの表記も多い。生涯に100曲以上の作品を作曲した。これは非常に古いTELEFUNKEN録音の米国発売分。スッペのオペレッタ序曲6曲の中からA面3曲をH.シュミット・イッセルシュテット指揮ベルリンpo。B面3曲は1曲ずつP.クレーダー、L.ボルチャード、E.クライバー指揮ベルリンpoが担当している。SPからの復刻LPと思われる。ハンス・シュミット=イッセルシュテット(1900-1973)が設立した北西ドイツ放送交響楽団を設立したのは戦後すぐの1945年である。それ以前の活動は殆ど知られていない。ベルリン生まれのイッセルシュテットは、アルトゥール・ニキシュの指揮する振る舞いと、その音楽の創造性に感銘したことが指揮者になる決定的理由であると述べている。1935年にハンブルク国立歌劇場の首席指揮者となった。1942年にはベルリン・ドイツ・オペラの歌劇監督に就任。全貌は不明だがイッセルシュテットはベルリンpo.を振ったSP録音が相当数ある。LPで聴ける録音は最初から北西ドイツ放送交響楽団を振ったものであるのでベルリンpo.を振った録音は100%SP音源とみて間違いない。ここではスッペのオペレッタ序曲3曲がA面に収録され、B面にはやはりSP音源の3人の別々の指揮者による3曲のオペレッタ序曲が入る6曲入りのスッペ:序曲集となっている。SP復刻なのでこういう形のLPを製作すると、複数の指揮者が登場することはやむを得ない。その3人の一人がE.クライバーである。奇しくもSP期にベルリンpo.を振った多くの指揮者から後に大指揮者となる二人がここに居たという事実が凄い。スッペというドイツ語圏だけで人気の高い作品だがSP録音ならば当然このような選曲となるだろう。聴きどころは戦前のイッセルシュテットとE.クライバーの演奏が聴けるという点である。録音は悪くなく、通常のモノラルLPより多少音域が狭く感じる程度だろう。尚、TELEFUNKENが音源だがTELEFUNKEN盤の入荷はない。米国では余程イッセルシュテットの人気が高かったのだろう。
イッセルシュテットの在庫一覧へ