商品詳細：指揮のクリストファー・キーン(1946～1995)はバークレー生まれ、アメリカの指揮者。1970年、ニューヨーク・シティ・オペラでヒナステラの「ドン・ロドリゴ」でデビューし、以後、「椿姫」「魔笛」「フィガロの結婚」「ファウスト」など多数のオペラを指揮。1974年から1989年まではバッファローのアートパーク・フェスティバルの音楽監督、1975年から1984年まではシラキュース交響楽団の音楽監督を務めた。シティ・オペラでは、1982年から1986年まで音楽監督、1989年には総監督に就任。当盤「サティヤーグラハ」は1984年の初録音である。インド独立の父・ガンジーの生き様を描いた3幕のオペラ。「サティヤーグラハ」とはガンジーが造ったサンスクリット語の言葉で、非暴力・不服従、真理の堅持・主張を意味する。世界を変えた男たちを描いたグラスの「ポートレート三部作」の第二部にあたる本作は、各幕に題があり、第1幕はレオ・トルストイ、第2幕はラビンドレナート・タゴール、第3幕はマルティン・ルーサー・キング・ジュニア。音楽はソロと合唱、木管楽器と弦楽器によって構成される。ミニマリズムが取り入れられ、サンスクリット語と繰り返される音で紡がれる起承転結の曖昧なオペラ。(MG)