[La Voix De Son Maître] A.v.バレンツェン(pf) / ヴィラ・ロボス:赤ちゃんの一族(全8曲)
商品コード: 1200-056p
商品詳細:アリーン・ヴァン・バレンツェン(1897-1981))はベートーヴェンのソナタなどで2000年に入ってから知られてきたピアニスト。アメリカで生まれパリ音楽院でロンらに学んだ後、ウィーンでは晩年のレシェティツキにも学んでいる。独自の世界を持ってる。それが超絶技巧に支えられていることも近年理解されつつある。パリ音楽院のフレンチスタイルに独自に編み出されたタッチが加わり、バレンツェン独特のピアニズムが創造されている。ヴィラ・ロボスとバレンツェンは実演で多く共演しており、ヴィラ・ロボスが認めた数少ないピアニストである。バレンツェンには意外なレパートリーだがバレンツェンの演奏ならと聴いてみればよい。ロボスの音楽もさることながら、結局のところバレンツェンの上手さに驚嘆してしまうのである。彼女は人並外れたロシア人並みの技巧を最低必要な時にしか出さない。べートーヴェンは特にそうであった。できるだけパリ音楽院系の優雅な音で攻めてくる。しかしロボスの曲は難曲ゆえに並みのピアニストでは弾くだけで精一杯だろう。しかしバレンツェンは余裕をもって優雅な音で楽しませてくれる。そして難所が来ると超絶技巧と馬力で楽々と分かり易く、然も鮮やかに弾き切る。本物の名人にしかできない芸当である。バレンツェンのロボスは美しく楽しい。そして煌びやかで深い。そんな多彩で複雑な印象を持つ演奏が他にあるだろうか。ベートーヴェンを上手に弾くより遥かに高等な芸術と感じてしまう。当社初入荷のギガレア盤!
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