[VOX] P.フランクル(pf) R.ワーグナー指揮インスブルックso. / ショパン:Pf協奏曲1番Op.11
商品コード: 1203-018
商品詳細:ペーター・フランクル(1935-)はハンガリー出身のピアニスト。年代ははっきりしないがデュオを組んでいた同郷のヴァイオリン奏者のジェルジ・パウク(1936-)と同時期に渡米している。フランクルはその後、英国に渡り英国に帰化した。詳しい情報はないがVOXのにジェルジ・パウクと録音したモーツァルトのVnソナタ全集は名高い。フランクルはソリストとしても活躍し、多くのレパートリーを持っていた。中でも1960年にVOXに入れたドビュッシーのピアノ曲全集は評価が高い。室内楽奏者としても活躍しており、チョン・キョンファなどと共演して録音も残している。これは1963年頃のオーストリア、インスブルックのオケとの共演でインスブルックでの録音と思われる。VOXはウィーンを中心に欧州や英国でも多くの録音を残した。ショパン:Pf協奏曲1番は非常に録音の多い曲なので余程でない限り、偶然にこの盤に出会うことはないだろう。プレスもかなり少ない録音である。ハンガリー出身の音楽家は多く、一握りのスターだけが欧州のメジャーレーベルの録音を残すことが出来た。VOXに録音があること自体、優秀なピアニストの証といえる。かのオットー・クレンペラー(現ポーランド生まれ)でさえ、VOXの社長に拾われて大成した音楽家である。フランクルも当時の水準は軽くクリアしている。特長は軽やかなタッチと重くならない明るい音色。流麗な指裁きにある。目立つタイプではないが、いつ聴いてもそれなりの快感を与えくれるピアニストと言える。
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