[SUPRAPHON] ドヴォルザークQt. J.コドウセク(va) / ドヴォルザーク:弦楽五重奏曲3番Op.97, 糸杉(SQ編曲版)~5曲
商品コード: 1205-031t
商品詳細:ドヴォルザークに弦楽五重奏があることはあまり知られていない。これは3曲ある中の第3番。1893年の作品。アメリカ滞在中にニューヨークで初演。前年に新世界交響曲を初演していた。それだけに大変充実した内容を持つ。冒頭にスラブ的郷愁感を誘う温かいメロディーがあり、希望に溢れた味わい。作曲者の名を冠したドヴォルザークQt.の演奏は、その名に恥じない息の合ったアンサンブルと充実した内声。何より滑らかで爽やかな音色が魅力。「糸杉」は当時プラハで出版されていたモラフスキーの詩集「糸杉」を題材とした18曲の歌曲集を作曲。当時24歳だったドヴォルザークが書いた歌曲集「糸杉」は、友人の作曲家のカレル・べンドルに献呈されたが、余り評価をされなかったので、後に改定を加えて「4つの歌 作品2」「愛の歌 作品83」の別の歌曲に編曲。更に歌曲集の作曲から22年後、46歳となったドヴォルザークが弦楽四重奏用に編曲した12曲がこの弦楽四重奏曲編曲版「糸杉」である。ここでは盤面の都合から12曲中の5曲(2/8/1/9/11番)だけを録音している。1曲は3分程度の短い曲なのだが、どれも美しい旋律を持ち、ドヴォルザークらしさが溢れる名作なのである。正直12番の「アメリカ」の次に聴きたいドヴォルザークの弦楽四重奏曲編曲の知られざる名作である。全12曲は1973年DGG録音のプラハQt.まで待たねばならない。それは単売は存在せず、5曲だけでもドヴォルザークQt.で楽しんでいただきたい。すこぶる高い芸術性とスラヴ魂を感じられるはず。隠れた名曲とはまさにこの弦楽四重奏曲編曲版「糸杉」!弦楽五重奏曲3番も滅多に演奏されない良い曲である。このLPは室内楽ファンには超お薦め!
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