[ETERNA] P.レーゼル(pf) / シューマン:蝶々Op.2, 交響的練習曲Op.13
商品コード: 1211-049pb
商品詳細:1970年代前期に始まった作曲家別の全集シリーズ「EDITION」。シューマンEDではピアノ部門を4人のピアニストで分け合った。A.シュミットが4枚、P.レーゼルは当盤の他、Pf協奏曲、Pfソナタの3枚。他はN.シェトラーとA.ケルティ。これは貴重なレーゼル担当の1枚。前記2名は東独のピアニストでレーゼルはモーツァルトで素晴らしい録音を残した。またブラームス全集も担当しており、東独が誇る宝と言って良い。1979年と81年録音。シューマンのロマンチシズムを爽やかに表現。見事!ペーター・レーゼルは1945年ドレスデン生まれ。モスクワでバシュキーロフとオボーリンに師事。多くの国際コンクールで入賞。'60年代後半からETERNAの看板ピアニストの一人として活躍。ドイツにはきっちり、かっちりした演奏を行う遊びの少ない質実剛健タイプが多いのだが。レーゼルは珍しくずっと情緒的で、エモーショナルな表現をする。今では死語となってしまったがライプツィヒにはその昔、若き日のバックハウスもいてこの世界地域で発展したスタイルをライプツィヒ楽派と呼んだことがあった。チェロ奏者の間ではドッツァウアーやロンベルク、後世のフリードリヒ・グリュッツマッハーらとともに使用されるドレスデン楽派があるが、ピアノの世界には小さいながらライプツィヒ音楽院で学んだ音楽家を中心に派生したグループがそう呼ばれる。ペーター・レーゼル(1945-)はドレスデン生まれだが、彼が「ブリュトナー」というライプツィヒで創業したピアノメーカーの物を使っていると読んだことがある。「ブリュトナー」こそライプツィヒ楽派の必須の道具である。業界に「ライプツィヒ楽派なる確たる用語はないらしいが、個人的にペーター・レーゼルこそライプツィヒ楽派の後継者なのではとひそかに思っている次第。チャイコフスキー国際コンクールにドイツ人として初めての入賞を果たしたことは知られていない。
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