[MELODIYA] A.ナセトキン(pf) / プロコフィエフ:バレエ「シンデレラ」からの小品Op.97(10曲), Op.102(6曲)
商品コード: 1216-045n
商品詳細:ピアニスト、アレクセイ・ナセトキン(1942-2014)。ネイガウスの高弟ナウモフのスクール。モスクワ音楽院ネイガウス一派である。弟子にオフチニコフがいる。1962年チャイコフスキーコンクール6位。1966年リーズピアノコンクールで3位入賞の実績がある。ロシアのシューベルト協会の会長を務めた。1965年頃から録音を開始。録音は多いほうだが、この録音は異色。唯一のラフマニノフ。これら技巧的作品にもダイナミックに対応し、今まで見せなかった技巧的部分が明らかに。ナセトキンはシューベルトのスペシャリストと目されているためか或いは他の超絶技巧を持つロシアンスクールの連中に出し抜かれたか、どうも日本では生彩が薄い。カミショフ等より数倍の数のLPを出していて、その実力は折り紙付きである。但し凄腕、スーパーピアニストという印象が定着していない。同時代の西側のピアニストと比較すれば十分にスーパーピアニストの一人なのである。プロコフィエフを是非聴いて見ることをお薦めする。今回は難解なソナタではなく、編曲である。ロシアンスクールのレベルの高さに驚愕することとなる。西側で同様のレベルのLPならこの数倍の価格が付いても全く不思議ではないからだ。「シンデレラ」はプロコフィエフを代表するバレエ音楽で作品番号はOp.87。プロコフィエフ自身の手でそこから4種の演奏会用組曲が作られた。更には3つのピアノ組曲まで創作している。これらピアノ組曲はバレエ音楽の初演以前に完成している。一つはバレエ『シンデレラ』からの3つの小品 Op.95で3曲構成、2つ目のバレエ『シンデレラ』からの10の小品 Op.97は10曲からなる。3つ目のバレエ『シンデレラ』からの6つの小品 Op.102は6曲で何れもバレエ音楽、1944年には完成。バレエ音楽を聴いている方には聴き覚えのあるメロディーが流れ出す。難解な部分は一切なくプロコフィエフの編曲の上手さがよく出ている。このLPでは後半2つのピアノ組曲を収録。滅多に録音されない曲なのでピアノファンには是非お薦めしたい。プロコフィエフ好きである必要は全くない。バレエ音楽のLPをお持ちに方はシーンごとに聴き比べてみると面白いだろう。尚プロコフィエフは室内楽まで創作し、第36曲『王子とシンデレラのパ・ド・ドゥ』をチェロとピアノのために編曲しアダージョ Op.97bisとしている。
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