[DECCA] P.ビルケルント(fl) R.D.エリクセン(va) J.フリショルム(vc) U.ノイマン(gt) / ディアベリ:Fl・Va・Gtトリオ,フュルステナウ:Fl・Gt組曲第2番Op.35,シューベルト:Gt四重奏曲D.96
商品コード: 1218-038
商品詳細:アントン・ディアベリ( 1781- 1858)はオーストリア生まれの作曲家。1819年(38歳)当時のオーストリアの作曲家に、自分の考えた主題による変奏曲の作曲を公募し、約50名からの作品が集まる。ベートーヴェンはこの主題と作業に魅了されたのか、作品は33曲からなる変奏曲(ディアベリ変奏曲Op.120)となり、1824年に単独での出版となった。我々がディアベリの名を知るのはベートーヴェンのお蔭かも知れない。ベートーヴェン(1792-1827)より11歳年上であり、31歳長生きした。ディアベリは作曲家として多くの作品を残したが今では殆ど演奏されることはない。その中でここではフルート・ヴィオラ・ギターによるトリオをデンマークの演奏家たちが録音している。曲想はベートーヴェンが軽やかになったような古典派的なメロディの軽快な曲である。楽器の組み合わせが他にない形なので新鮮味があり、ヴィオラがいい味を出している。フルートとヴィオラがソロと交代する斬新な曲である。ピアノの代わりをギターが務める面白さがある。A面後半は更にマイナーなモーリッツ・フュルステナウ (1792- 1852)のフルートとギターのデュオ作品。ドイツのフルート奏者および作曲家である。当時ドイツで最も有名なフルートの名手だった。3代フルーティストが続いた家系だった。こちらも軽快な作品でフルートが主役である。B面はウェンツェル・トマス・マティーカ(1773-1830)が作曲し、シューベルトが編曲したフルート・ヴィオラ・ギター・チェロのための四重奏曲でD.96というシューベルトの作品番号が付けられる。PHILIPSにジャリ、コローたちも録音していた曲で、今ではシューベルトの曲として扱われることが多い。この曲も長調の明るい作品でマイナーなのが惜しいほどの素敵な曲である。DECCAとしては大変珍しい室内楽のLPで当社では初入荷となる珍品。1955年にリリースされた。
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