[MELODIYA] P.コーガン(vn) E.ギンズブルグ(pf) / R.シュトラウス:Vnソナタ, ストラヴィンスキー, ドヴォルザーク, ヴュータン
商品コード: 1224-064n
商品詳細:パヴェル・コーガン(1952-)はモスクワにて両親ともにヴァイオリンの大家、レオニード・コーガン/エリザベータ・ギレリスの息子として生まれた。叔父であるエミール・ギレリスはピアノの大家である。当初はモスクワ音楽院でユーリ・ヤンケレヴィチの下でヴァイオリンを学び、1970年のシベリウス国際ヴァイオリン・コンクールでリアナ・イサカゼと一位を分け合った。1972年にソヴィエト国立交響楽団で指揮者デビューを果たした。 以後、エフゲニー・ムラヴィンスキーやエフゲニー・スヴェトラーノフらの招きに応じてソ連国内の主要オーケストラに客演を重ねた。親子ヴァイオリン奏者には先輩格のオイストラフ親子が居る。パヴェル・コーガンはオイストラフ親子が正反対のスタイルを持つのに比べ、父親に近いセンスを持っている点が異なる。この点が良きにつけ悪しきにつけ、後世まで影響を持ったと言える。さぞ大きなプレッシャーのもとで音楽家となったのだろう。コネで数枚の録音を出しても人気が出なければ打ち止めとなってしまう。早くから指揮者に転身したのはそのプレッシャーの影響が大きいだろう。ヴァイオリン奏者としてオイストラフの息子イーゴリ程名声を得られなかったことは事実だろう。パヴェルが残した録音を聴いてみれば同時代の水準は十分にクリアしていると思える。しかし父親があまりに偉大過ぎて遥かに及ばないという評価は正しい。ならば、一ヴァイオリン奏者として正当に評価すべきだろう。伝統的正統派としての道を歩み、1970年代では悪くない音楽家ではなかろうか。ピカイゼンには及ばなかったがカガンより好ましいという声は多いだろう。この録音は彼の本当の姿を知るには格好の一枚。
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