[ORION] D.スタイナー(vn) D.バーフィールド(pf) / ドホナーニ:VnソナタOp.21, シベリウス:VnソナチネOp.80 他
商品コード: 1236-060
商品詳細:米国レーベルのORIONは1969年にカリフォルニア州マリブでEverest Recordsの役員だった Giveon Cornfieldにより発足したレーベル。米国にゆかりのある若手音楽家を取り込んでバロック系作品を主力に始まった新興レーベルであった。1988年に閉鎖するまで500点以上のLPを世に出した。このLPは1976年頃の発売で、女性ヴァイオリン奏者のダイアナ・スタイナーは米国生まれでエフレム・ジンバリストとヤッシャ・ハイフェッツに師事し、ルドルフ・ゼルキン、ウィリアム・プリムローズ、アドルフ・ブッシュ、アレクサンダー・シュナイダー、マルセル・モイーズにも学んでいる。ソリストとしてもアンサンブルとしても、彼女は全米で演奏し、ニューヨーク、フィラデルフィア、ロサンゼルス、ワシントン、バリチモア、シカゴ交響楽団のソリストとして出演し、レナード・バーンスタイン、セルゲイ・クーセビツキー、ユージン・オーマンディなどの指揮者と共演している。マールボロ、タングルウッド、ブレバードのフェスティバルに出演している。カーティス音楽学校の教員である。米国生まれなので、シュタイナーではなく、スタイナー。録音の殆どはORIONレーベルにあり、欧州盤は存在しないので米国市場でのみ知られたVn奏者。細身の滑らかな音は繊細で決して欧州の奏者に劣ることはない。ドホナーニのVnソナタを取り上げるあたりがいかにも米国の音楽家らしい。B面はシベリウスのVnソナチネと、殆ど録音されないVnとPfの小品3曲を収録。ドホナーニのVnソナタは同時代のバルトークよりロマンチックで優美な作品。録音は少ないが室内楽ファンなら聴いて損のない名曲と言える。シベリウスも録音は少ない。特に小品は初めて聴く曲ばかり。シベリウスの弦楽四重奏曲は難解で親しみに欠けたが、ソナチネはその名の通り単純で明快な曲。シベリウスには2種「3つのソナチネOp.67」と「ソナチネOp.80」があり、ここではOp.80を収録。他3曲も埋もれた良い作品たちでスタイナー以前の録音は殆ど見ない。ヴァイオリン好きにはまだ聴いていない名曲に触れる絶好の機会になるLPであり、演奏の質も高い。米盤だが音質は良い!
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