商品コード:1236-054[DECCA] G.セル指揮ロンドンso. / ヘンデル:水上の音楽
商品コード: 1236-054
商品詳細:セルは1962年カーゾンとブラームスのピアノ協奏曲録音のためロンドンを訪れていた。その際プロデューサーであるジョン・カルショウの強引な録音日程の為、せっかく録音した大作チャコフスキーの4番を発売することができなかった。実はその1年前の1961年8月にもセルはロンドンを訪問、なぜかヘンデルをDECCAに録音して帰っていった。「水上の音楽」はハミルトン・ハーティが編纂した版にセル自身が手を加えており、作品にいっそうの輝きを増しているのが特徴。全体にキリリと引き締まった演奏ではあるがクリーヴランドとの一糸乱れぬ鬼のような指揮ではない。ブラスの光沢のある音色が一際冴え渡っている。メヌエットはイギリスの名指揮者トーマス・ビーチャムの編曲による演奏。この時のセルはかなり気軽に演奏に臨んでおり、上品さを保った中でオケには自由度を与え伸びやかに演奏している。何がそうさせたのか不明だが米国EPICの剃刀のような演奏とは相当の違いを見せる。カラヤンのようなレガートを多用してメロディを浮き立たせている。甘さをも引き出したセルらしくない演奏といえる。ただしこのヘンデルの響きは明らかに英国系指揮者とは異なる細やかさがある。まさにこれが一流指揮者の料理の腕であり彼の美学だろう。これの後で有名なビーチャム盤は聴かない方が良い。英国ステレオSXL 2302は5万円超えの高額LP!
セルの在庫一覧へ