[SUPRAPHON] プラハQt. / ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲12番Op.96「アメリカ」, 弦楽四重奏曲14番Op.105
商品コード: 1237-048
商品詳細:プラハQt.は1956年にプラハ交響楽団の首席ヴァイオリニスト、ブジェティスラフ・ノヴォトニーの提案により結成された団体。初代メンバーは第1Vn:ブジェティスラフ・ノヴォトニー、第2Vn:?・リヒター,Va:?・シマチェック、Vc:ズデニェック・コニチェクの4人。1957年に第2Vnがカレル・プジヴィルに変更、1960年にVaがヤロスラフ・カロルフスキーに変更された。この録音メンバーはノヴォトニー/プジヴィル/カロルフスキー/コニチェクで1970年にVaが再度リュボミール・マリーに変更になる間である。リーダーのブジェティスラフ・ノヴォトニーはラディスラフ・チェルニーの教え子で、1920年ノヴォトニーが同名のプラハQt.を結成している。そこに1955年まで在籍していた。1956年時点でノヴォトニーは全く新しく同一名称のプラハQtを立ち上げた訳である。この時点で旧プラハQt.はまだ存続していたので新プラハQt.は当初プラハ・シティQt.の名称であった。古いSUPRAPHONのレコードにはプラハ・シティQt.と印刷されたものがあったはずである。1965年になって旧プラハQt.は解散した為、そこからプラハQt.と名乗ることになった。ノヴォトニーはどちらの団体とも関係があるが、実質新団体のリーダーであり、新旧プラハQtは別の団体である。以降、新プラハQt.は2000年近くまで30年以上の活動を続けた。録音は1963年からでモーツァルト、ベートーヴェン、ハイドン等定番の曲を録音していたが、プラハQt.が世界的に知られるきっかけとなったのは1973年12月-1977年4月プラハで録音されたドヴォルザークの弦楽四重奏曲の全曲録音である。実はプラハで録音されたにも関わらずこの全曲録音はDGGからリリースされ、SUPRAPHONは未発売という事態が起こった。理由は不明だがDGGが資金援助を行ったと推測できる。チェコでは自国のメインとなるドヴォルザークの弦楽四重奏曲の全曲録音がまだ同一団体による録音がなく、それがチェコ初の(世界初と思われる)全曲録音であった為に、不思議に思った次第である。さてこれはその全曲録音以前の1966年頃に単独録音されたものである。単独録音はこの2曲だけである。自国ドヴォルザークの音楽をよく理解した理想的な演奏であり、スラブ色が適度に発揮され、そのあたりの完成は正に独壇場である。チェコの団体としては辛口タイプになるが4人均等タイプで説得力は大きいものがある。
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