[MELODIYA] B.グトニコフ(vn) L.ペチェルスカヤ(pf) / Vn曲集/ヘンデル:ソナタ4番, スメタナ, チャイコフスキー, グラズノフ, サン・サーンス, スコット
商品コード: 1238-051
商品詳細:MELODIYAでは大物のヴァイオリン奏者、ボリス・グトニコフ(グートニコフ)。1931年生まれ。残念ながら西側では無名に近い。1956年にプラハの春コンクールでV.クリモフと一位を分ける。翌年のロン・ティボーコンクールでも優勝。1962年第2回目のチャイコフスキー・コンクールでも優勝して、ソ連当局から名誉芸術家の称号を与えられた。レニングラード音楽院の教授である。これは1958年頃録音の小品の入ったリサイタルLPで内容はすこぶる良い。プレ・メロディアレーベルが初出だがなかなか無いのが実情。ヘンデル、チャイコフスキー等が入る極めて質の高いLPだがほとんど知られていないのが実情である。グトニコフの音には強い芯があり密度が高く剛性が強い音を出す。よく撓る鋼のような印象の音を出す。ロシアでは珍しいタイプでコーガンのような強烈な美音ではないが、暗めの音色で渋さを持った魅力的な音である。聴く側にまったく媚を売らない、極めて独自の世界を持っている。長年ヴァイオリンを聴き込んだシニアを唸らす音ではないだろうか? 表現は極めて端正でクセはほぼ感じない。ヴィブラートはあまり多用せず、バロック風のスタイルなのだが一発の弾丸で中心を射貫くようなストレートで無駄のない音は何度聴いても飽きることがない本質を得ている。手元に長く残るLPとはこういうタイプの物ではないだろうか。聴く都度に感激が薄れていくLPではない。コーガンとは違った魅力を持つ旧ソ連のトップクラスのヴァイオリン奏者である。チャイコフスキー・コンクールでの優勝は伊達ではない実力者!尚グトニコフには1962年頃録音のバッハが入るリサイタル盤もありそれも名盤である。こちらが先に録音、発売された。
グトニコフの在庫一覧へ
