[La Voix De Son Maître] G.プレートル指揮フィルハーモニアo. / ショスタコーヴィチ:交響曲12番Op.112, 「1917年」祝典序曲 イ長調 Op.96
商品コード: 1238-030
商品詳細:ショスタコーヴィチ:交響曲12番は、55才の時の作品。「1917年」の副題が付く。十月革命を題材とし、レーニンの追悼に捧げられた。その為か、非常に暗い出だしで曲が始まる。血生臭さが感じられる曲。ステレオは特に希少で高音質。しかし、現代曲の中で、ショスタコーヴィチの作品は、自然と耳馴染みが良く、初めての曲でも、すんなり聴けるあたりが天才たるゆえんか。短調作品だが、それなりに楽しめる。ジュベールのジャケットも、メッセージ性を感じる。フランス・ステレオはかなり希少!録音は1962年で1961年初演後のムラヴィンスキー盤、1962年の上田盤に続く、世界3番目にリリースされた録音が当盤らしい。ムラヴィンスキー盤があまりに有名でありスタンダードとされている。レニングラード・フィルの強烈なサウンドで、荒れ狂うような音の洪水のような音を聴いてしまうと強烈なインパクトで他が聴けなくなってしまう危険をはらむ。プレートル盤はその点ではムラヴィンスキー程のインパクトは持たない演奏だが、逆に節度と品があるフィルハーモニアo.の良い所を効果的に出した演奏と言える。そうは言ってもフィルハーモニアo.としては申し分なく冷徹になっての無機質な演奏に徹しており、英国のオケでもここまでやれると証明している。旧ソ連のオケは確かに怒涛の音を繰り出すが、暴走する性質があり、そこが気になる方にはフィルハーモニアo.が演奏したプレートル盤の方が耳に心地よいと思われる。それぞれ別の個性があるから良いのであろう。フランス・ステレオ盤は特に音質がシャープなだけに英国盤よりややムラヴィンスキー寄りに感じる可能性が高い。
プレートルの在庫一覧へ
