[独EURODISC] G.ロジェストヴェンスキー, M.ショスタコーヴィチ, N.ラビノヴィチ, A.ハチャトゥリャン指揮ソビエト国立放送so. 他 / 「ショスタコーヴィチ・映画音楽組曲集」
商品コード: BOX-918t
商品詳細:ショスタコーヴィチと言えば交響曲に止めを刺す、と思う方がファンならずとも多い。特に映画音楽分野での活躍は軽視されてしまうが、これは正当な評価と言い難い部分がある。何故なら、映画に限らずバレエなども含めた「視覚効果と共に表現される音楽」は、片方だけを絶対的に評価する事が難しいからだ。スターリン体制化で濫造されたプロパガンダ映画に傑作と言えるような筋書きを持つ作品が幾つ有ったのか、軽く想像しただけで絶望的な気分を味わえると思う。つまり、肝心の映像の方に音楽が足を引っ張られてしまっている可能性が大いにあるのである。当然ながらショスタコーヴィチの音楽性は疑う余地もなく、映画音楽になった途端にそれが失われる事は想像しにくい。その証拠に1962年のアカデミー賞ミュージカル映画音楽部門にショスタコーヴィチはノミネートされている。対抗馬にはディズニーの映画音楽を数多く手がけたジョージ・ブランズ、「A列車で行こう」のデューク・エリントン、そして「ウエストサイド物語」。ご存知の通り「ウエストサイド物語」に軍配が上がった。当箱はMELODIYAで発売されていたショスタコーヴィチの映画音楽をまとめて独EURODISCがセット化したもの。過激な物言いとなるが、くだらない映像や筋書きに邪魔される事なく、作曲家が意図した世界に思う存分に浸っていただきたい。
