商品詳細：「ヴィルトゥオージ・ディ・ローマ」。ヴィヴァルディの「四季」をイ・ムジチ(I Musici)合奏団以外の演奏で聴きたくなったら、彼らの存在を思い出してほしい。ヴィルトゥオージ・ディ・ローマは、イタリアのバロック・古典作品に特に関連する音楽学者および指揮者のR.ファザーノ(1902-79)が設立したアンサンブル楽団。1941年に室内楽団コレギウム・ムジクム・イタリクムとして創設、後に改名(発展)した。このコンビによる初来日は1962年(第5回大阪国際フェスティバル参加)に遡るが、ファザーノ亡きあとはイタリア合奏団(1979年～I Solisti Italiani)、 更に、その流れを汲み新生した新イタリア合奏団(I Solisti Filarmonichi Italiani)へと現在まで系譜の続いている、息の長い楽団である。本レコードは、ヴィヴァルディ作品8「和声と創意の試み」の全12作品を誠実に構成した3枚組の全曲集。いずれも1960年前後のステレオ録音で、とりわけ「四季」は、流れや展開の鮮やかさ、表情の豊かさが際立ち、イ・ムジチ(I Musici)の演奏とは性格が異なるがこれもまた定評高い名演。ヴィヴァルディの新たな一面に気づかされる一箱だ。