[SOMERSET] T.ヴァルガ(vn)指揮ティボール・ヴァルガ室内o. / モーツァルト:Vn協奏曲3番K.216, Vn協奏曲2番K.211
商品コード: 1241-025
商品詳細:T.ヴァルガの'60年代スタジオ録音。音源は、ハンブルクにあるMILLER社が保有する。これがドイツにおけるオリジナルになるプレス。音質は柔らかく、穏やか。少々もの足りないくらいなので、力を求める方には、米盤をお勧めする。但し、弦の清らかさにおいては、やはりこちらが上手だ。ティボール・ヴァルガ( 1921 - 2003)はハンガリー・ジェール出身のヴァイオリニスト・指揮者。ブダペストのフランツ・リスト音楽院にてフレッシュならびにイェネー・フバイに師事。また、ワルトバウアー四重奏団のメンバーであったフランツ・ガブリエルや、コダーイ、ヴェイネルらの指導も受けた。14歳になると欧州で演奏旅行に着手。1937年に恩師フバイが他界すると、エルンスト・フォン・ドホナーニ指揮によるフバイ追悼演奏会に出席して、恩師の《ヴァイオリン協奏曲 第3番》作品99を上演した。1947年に共産主義政権を逃れてロンドンに移り、イギリス国籍を取得する。ヴァイオリン演奏に加えて指揮活動にも着手、デトモルトにティボール・ヴァルガ室内管弦楽団が結成されることとなった。また、アンドレ・ナヴァラやブルーノ・ギランナ、今井信子らと共に、デトモルト高等音楽学校に弦楽器部門を創設した。1955年よりスイスに移るが、デトモルトにおける地位も維持した。1964年にシオンにおいてティボール・ヴァルガ国際音楽祭を開催するとともに、これに関連して国際音楽アカデミーを創設した。また、音楽祭に合わせてティボール・ヴァルガ国際ヴァイオリン・コンクールも併設し、例年100名以上の参加者を集めている。2003年にスイスの自宅において永眠。ヴァルガの演奏は、シュナイダーハンを更にナイーブにしたようなデリケートさが印象に残っている。ここでの演奏も、彼のデリケートな美しさがよく出た秀演!DGGの最初期にバルトーク:Vn協奏曲2番をフリッチャイの指揮で録音し名声を得た。彼の師であるJ.フバイをして"天才"と言わしめたヴァルガの演奏能力と芸術性は大変高いものがある。1980年頃まで勢力的に活動したが、1970年までの録音がヴァルガらしさを保っていた時期である。SP期に聴かれた細やかなヴィブラートが特徴的な古典タイプの演奏である。
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