[La Voix De Son Maître] A.コルトー(pf) C.ミュンシュ指揮パリ音楽院o. パリ・フィルハーモニー協会o./ ラヴェル:左手のためのPf協奏曲, サン・サーンス:Pf協奏曲4番
商品コード: 1247-052
商品詳細:2曲ともミュンシュの指揮によるSP録音。コルトーの大作ながら極めて入荷が少なく、現物を見るまで'80年代のリファレンス・シリーズしか復刻LPは無いのではと考えていた。ラヴェルの録音は1939年と時期も良く、音質も充分良い。コルトーはラヴェルの2歳年下で、ラヴェル本人の指揮での録音もあるかと思ったが、ラヴェルはこの録音の2年前に没。コルトーのソロは別格。曲の持つジャズ的フィーリングさえ見事に表現、圧巻のカデンツァは他を寄せ付けない。但しコルトーは同曲を「両手」で弾いているらしく、ラヴェル存命中は発表を止められていた(自身と親交のある指揮者全員に向けてコルトーと演奏しないよう要請していた)。ラヴェルの没後ようやく実現した演奏。ラヴェルはパリでの1939年SP録音。初演は作品を依頼したパウル・ウィトゲンシュタイン(1887~1961)/ロベルト・ヘーガー指揮により1931年ウィーンで行われた。この初演ではウィトゲンシュタインは楽譜通りに弾き切れずに勝手に手を加えて演奏し、その上ピアノがあまりにも難技巧にこだわりすぎていて音楽性がないと非難され、ラヴェルとウィトゲンシュタインとの仲はこれ以降険悪となった。楽譜通り演奏された初めての演奏は1933年ジャック・フェヴリエによるパリでの演奏である。コルトーはその6年後の録音だがジャック・フェヴリエの録音はない為、楽譜通り演奏された初めての録音はコルトーという事になる。この曲はそれ以来、健常者によっても盛んに演奏されることになる。
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