[MELODIYA] V.ソフロニツキー(pf) / ショパン:ポロネーズ, ワルツ, マズルカ(4曲), シューベルト・リスト:「リターニア」, リスト, スクリャービン:練習曲, 幻想ソナタ
商品コード: 1252-032n
商品詳細:ヴェデルニコフと共にロシア・ピアニズムの火付け役となったヴラディーミル・ソフロニツキー(1901-1961)。スクリャービンの信奉者にしてその演奏様式の継承者であり、遺児エレーナと結婚した。スクリャービンは本人を感じさせる演奏。1980年代になって彼の娘婿である、義理の息子I.ニコノヴィチ(pf)が生涯をかけて編纂した箱ものが少なくともVol.12(内2巻は欠品らしい)まで存在する。1箱5~6枚組なので最低でも70枚近い未発売録音を含むLPが世に出てきた。しかし箱以前に単売されたオリジナルLPはそれら以上に価値が大きい。ソフロニツキーはロシア・ピアニズムの中でも多くの演奏家に強いインスピレーションを与えた特別な存在であり、殆どの活動がロシア国内であったため現在も謎の多いピアニストである。録音数は多いがそのどれもが感動を与えてくれるLPばかりである。大手西側レーベルに時折君臨する駄作も多い音楽家とは大きく異なる。冬季の演奏会では指が寒さで動かなる為手袋をはめて演奏したという逸話がある。これは「1959-1960・ラスト・レコーディング」と副題の付いた1枚である。1961年に60歳でモクスワで亡くなったソフロニツキーの最後の録音の一つであろう。彼の最終期の録音であることは確か。西側ではステレオが普及し始める時期であり、MELODIYAの録音も非常に良くなっている。ショパン、リスト、スクリャービンと得意の演奏が並ぶ。当社でも数度入荷のある番号だがプレ・メロディアレーベルは初入荷の希少盤である。ギレリスは、ソフロニツキーの訃報に接した時、「世界で最も偉大なピアニストが亡くなった」と語ったと言われる。ソフロニツキーの録音は意外に多いがオリジナル盤で聴くその演奏には独特の他では得難い魅力が詰まっていることは事実である。
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