[DECCA] C.カーゾン(pf) I.ケルテス指揮ロンドンso. / モーツァルト:Pf協奏曲23番K.488, Pf協奏曲24番491
商品コード: 1252-016
商品詳細:Made in ENGLAND溝付ED2でオリジナル。指揮がケルテスであったことが幸いしている。ケルテスのモーツァルトは、ブリテンと並んで、DECCA社の大切な遺産。協奏曲となれば、ソロに誰が来ても、水準以上のものが出来るのは当然と言える。カーゾンはベートーヴェン、ブラームスの録音があるが、やはりこのモーツァルトが一番しっくりくる。憂いを持った彼のPfが第一級のモーツァルトを奏でてくれた。数少ない英国人ピアニストであるクリフォード・マイケル・カーゾンは、1907年ロンドン出身。1928年からベルリンでシュナーベルに、パリでランドフスカ、ブーランジェに師事。「ペルシャの市場にて」などで有名な作曲家、アルバート・ケテルビーの甥である。また親類関係があったと思われるソプラノ歌手マリア・チェボターリが39歳でウィーンで亡くなると、2人の遺児を引き取り養子にした。1977年にナイトに列せられた。カーゾンは録音嫌いで有名だったがその割に1944年SP期からかなりの録音を残し、DECCAに多くの名演を残している。カーゾンの才能は、充分録音の上で解かる。ステレオ期になってもその力は落ちなかったが、特にモノ期の磨き込まれたような美しい音色は特筆される。当盤のモーツァルトは1967年10月、12月にロンドンで名指揮者ケルテスとの共演。磨き込まれたクリスタルの響きと端正な表現、貴族的とも称される抑制された透明感のあるタッチが結実した完成度の極めて高い演奏である。今改めて聴けば当時のDECCAの優秀さを改めて知ることになる。何よりケルテスのオーケストラが素晴らしく、これなら良い結果を生むのも当然と言えるが、ソロだけ見てもハスキルやブルショルリなどの有名な録音にも肩を並べる気品がある演奏である。しかし1979年79歳で亡くなった。カーゾンは20/23/24/26/27番の協奏曲しか録音がない。23番/24番ともに1953年クリップス/ロンドンso.とモノラル旧録音があり、23番は1945年ボイド・ニール指揮ナショナルso.とのSP録音もある。勿論これが最初のステレオ録音である。小デッカといえども録音が良いのでタップリ楽しめる音質が確保されている。
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