[独DECCA] C.クラウス指揮ウィーンpo. W.ボスコフスキー(vn) P.フルニエ(vc) E.モラヴェツ(va) / R.シュトラウス作品集
商品コード: BOX-1016p
商品詳細:ウィーン物の大家としてモノラル期に絶対の信頼のあった、クレメンス・クラウスによるR.シュトラウス録音集。詳細不明だが独テレフンケン企画と思われる。発売当初は6枚組だったが、黒/金から青DECCAに変わった後、交響的幻想曲『イタリアから』を追加して新装丁で発売された。第二次大戦後、ウィーン・フィルのセッション録音に取り組んでいたDECCAが1950年頃から行ったのが、前年9月に亡くなったR.シュトラウス作品のレコーディングだった。指揮のクラウスはシュトラウスとの親交が深く、初演を幾つも託されていた人物でもあった。初年度の「ティル・オイレンシュピーゲル」「ドン・ファン」「ツァラトゥストラ」から1954年の「サロメ」まで充実のシリーズを作り上げたが、残念ながら1954年にクラウスが逝去。シリーズは終了を告げた。シリーズ開始前年の1949年にボスコフスキーがコンマスに就任し、オケも充実。シリーズ全てが貴重な録音であり、歴史的な名演といえる。クラウスは「ウィーン・スタイル」を確立するのに、大きな業績を残した。それは、クナッパーツブッシュやボスコフスキーらに受け継がれ、現在に至っているのだろう。音質の制約はあるが、起伏のある美しい流れと細部への磨き込みは、まさに巨匠の音楽!
