[SUPRAPHON] チェコ・トリオ(J.パーレニーチェク(pf) A.プロツェク(vn) S.ヴェチュトモフ(vc)) / Pfトリオ集/ラヴェル:Pfトリオ, ショスタコーヴィチ:PfトリオOp.67
商品コード: 1256-022
商品詳細:モノラル録音。ベートーヴェンのVnソナタで知られるパーレニーチェク、プロツェクのデュオにVcのヴェチュトモフを加え、ピアノ・トリオとした編成。当然ながら、デュオの音楽性がそのままトリオに受け継がれる形になっている。'50年代初期にみられたSP期の雰囲気を残す。濃厚な空気感を内包し、ゆらぎを持つ団体。このゆらぎが実に音楽的であり、うるおいを感じさせてくれる。ねばりがあり、幻想的であり、古き良き香りを漂わせる東欧の名演と言ってよいだろう。チェコ・トリオは現在も存在するがメンバーは異なる。このモノラル録音は初代メンバーではないがLP創世期の初期メンバーによる初回録音。チェコにはもう一つ有名なスーク・トリオがあるが設立はチェコ・トリオの方が古く1934年に発足し現在までメンバーを替えて存続。初代メンバーはヘルマン(vn)、ゼレンカ(pf)、ヴァーク(vc)、その後J.パーレニーチェク(pf)を中心とした時代が50年間続く。モノラル録音の大半がこの録音と同じ、A.パーレニチェク(pf)J.ポレチェク(vn)M.サードロ(vc)である。チェロを除いたA.パーレニチェク(pf)J.ポレチェク(vn)はデュオを組み、モノラル期にベートーヴェンのVnソナタ全集を録音している。今以て優れた黄金期の録音としてファンが多い。1950年代当時東欧に於いてラヴェルのピアノ・トリオは異国の音楽でしかなく、これが最初の録音であった。フランス人の奏でる演奏と必ずしも同じではないが、水気したたる幻想的な佇まいをしっかり再現した秀演であり、フランスにおいてさえ、ここまでレベルの高い演奏は多くない。流石弦の国と言われるチェコのメンバーによる演奏。高い音楽性に納得の内容。ショスタコーヴィチにおいても丁寧でこちらも幻想的な雰囲気を醸し出す名演といって差し支えない。国内仕様はジャケットが簡素だが音質面では輸出仕様に勝る!室内楽ファンは見落とすべからず!
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