[PANTON] P.メシエルール(vn) J.コズデルコワ(pf) M.ゼレンカ(gt) / バッハ:シャコンヌ, ルボシュ・スルカ:Vnソナタ, パガニーニ:魔女たちの踊り, マルティヌー:Vnソナタ1番
商品コード: 1257-023
商品詳細:ターリヒQt.のVn奏者であるペトル・メシエルールはスタニスラフ・ボグニアとともにCALLIOPEに2枚セット2組(バラも存在)、計LP4枚分のモーツァルト:Vnソナタ集録音があることで知られる。メシエルールは1937年チェコのベヒニェニの生まれ。プラハ音楽院アカデミーでヤロスラフ・ベクルスキーに師事。ヘルシンキで開催された「シベリウス100周年記念コンクール」でシベリウス・メダルを受賞した。1966年からウィーンso.のコンマスに就任。メシエルールは1970年代のSUPRAPHON時代のモーツァルト(Vnソナタ)録音があったが知られていない。得意としていた事は確か。1970年代後期からターリヒQt.と一緒にCALLIOPEレーベルにやって来た。CALLIOPEへの録音で初めて国際的な名声を得ることになる。CALLIOPE以前には地元SUPRAPHONに数点の録音があっただけで話題となることはなかった。これはそんな国際的には無名時期の1974年頃、やはり地元レーベルのPANTONに録音したバッハのシャコンヌを含むヴァイオリン・リサイタル集。当社でも初入荷の超希少盤である。バッハとパガニーニの他、チェコの作曲家であるルボシュ・スルカ(1928-)のVnソナタと有名なチェコの作曲家であるマルティヌーのVnソナタの計4曲構成。A面の前半を使った「シャコンヌ」は殆ど知られていない録音。音が全面に張り出す、やや前のめりに近い演奏だが、遅いテンポで丁寧に弾き込んでいる真摯な演奏。歌うような進行で聴く方にもリズムが生まれる好感の持てる演奏である。弦の音には濁りがなく、清らかで清々しい。無理はなくスムースな運指のようで起承転結を目ろんだ優れた構築である。技巧的には申し分なく、アップテンポで加速してゆく部分では程よい緊張が生まれ飽きることがない。充分に雄弁な「シャコンヌ」である。1974年の発売を考えると、よくできた演奏である。スルカのソナタは如何にも現代作品であり、初めて聴いたが、スリリングで楽しめる良い曲である。B面頭のパガニーニは「魔女たちの踊り Op.8」でギター伴奏になる。ギターはチェコの重鎮であるミラン・ゼレンカが参加。いい味わいを出す。メシエルールはここでは伸び伸びと技巧をひけらかすように開放的演奏に終始。ゼレンカがベースとなりいい仕事をしている。マルティヌーのVnソナタは時間的に一番長く、2曲ある中の1番と思われる。メジャー作品とは言えないがメシエルールの演奏ではなぜか説得力を感じる。よくできたヴァイオリンのLP!非常に希少である!
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