[Les Discophiles Français] P.ピエルロ(ob) P.オンニュ(fg) K.リステンパルト指揮ザール室内o. / モーツァルト:Ob協奏曲K.314, Fg協奏曲K.191
商品コード: 1257-017pb
商品詳細:ランパル/リステンパルトによるモーツァルト:Fl協奏曲集は12"のDF 130でお馴染み。Fl協奏曲2番であるK.314は実はオーボエ協奏曲K.314が現曲であり、フルートとオーボエの2種の演奏が世には流布している。正確な数字は不明だが半々程度の割合ではないだろうか。近年オーボエ協奏曲原曲説には疑問が出されている。フルート協奏曲はニ長調、オーボエ協奏曲は長2度低いハ長調であるが、移調のみで内容はほぼ同一であり(独奏パートに細かい差異はある)、後者を編曲して前者が作られたと考えられている。しかし決定的な証拠はなく、異論も出されている。さてリステンパル指揮のオーボエ協奏曲K.314はピエルロのソロでDF 730039(K.299+K.314+K.191)の3曲入り12"で知られている。但しこの12"は全3曲が再版であり、K.314のオリジナルは10"であるEX 25056(K.314の1曲入り)がオリジナルとなる。それは1957年頃のプレスと思われる。その後1959年頃やはり10"の325 069(当盤)でK.314とK.191の2曲がカップリングされリリースされた。K.314は第2版でK.191はオリジナルとなる。当10"は2曲入りでK.314は第2版となるが少なくとも12"のDF 730039よりは3年以上早いプレスで、音質も1950年代の初期盤としてのクオリティを保つプレスである。ピエール・ピエルロ/リステンパルトとの理想的な共演である。あらゆるオーボエ版K.314の中でトップランクの演奏とみて間違いないだろう。ザール室内o.のリズミカルなオケが全てのベースであり、ピエルロの目の覚めるような明快で芯のある強い音が全てを物語る。名演中の名演と言ってよいだろう。尚1曲入りEX 25056は過去に1度入荷しただけの幻に近い10"であり、ポール・オンニュによるK.191も楽しめる325 069(当盤)は十分に価値のある初期盤と言える。
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