[Les Discophiles Français] K.リステンパルト指揮ザール室内o. / モーツァルト:音楽の冗談K.522
商品コード: 1258-001p
商品詳細:Les Discophiles Françaisには7"又は10"がオリジナルであるケースは非常に多い。中でもリステンパルトの録音に多いのは意外である。アイネ・クライネ・ナハトムジークK.525もそうであったが「音楽の冗談K.522」も7インチのみの発売のようである。この曲はモーツァルトが1787年に作曲した、弦楽四重奏と2つのホルンのための作品である。この副題「音楽の冗談」はモーツァルト自身によるものだが、作曲の動機は不明である。下手な作曲家や演奏家を揶揄するために書かれた曲であるとされる。シューベルトの友人の作曲家ヒュッテンブレンナーによって『村の音楽家の六重奏』と命名されている。古典派のディヴェルティメントと同じく、4楽章からなる。この作品がムクドリの囀りの特徴を再現していることから、モーツァルトが飼っていたムクドリへのオマージュであるとの考察がある。このムクドリは、ピアノ協奏曲第17番ト長調 K.453のアレグレットの主題を囀ったことでも知られている。作品の完成時期は、父レオポルトの死の直後ではなく、その2か月後のムクドリの死の直後ということになる。モーツァルトは父の葬儀へは赴かなかったが、ムクドリについては正式な葬儀を行い、追悼の詩を書いている。俳優・斎藤晴彦がクラシックにコミカルな歌詞をつけて歌唱したアルバムのタイトル「音楽の冗談」は、本作に敬意を表して付けられた。パウル・ヒンデミットが弦楽四重奏のために書いた「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された「さまよえるオランダ人」序曲」は、リヒャルト・ヴァーグナーの「さまよえるオランダ人」序曲の編曲であるが、正確に演奏すれば下手くそに聞こえるという点で本作と共通する。Les Discophiles Françaisには7"の大半がドーナツ盤ではない、センターホール付き33回転盤であることが共通している。これらが発売された1950年代にはまだ7インチしかかけられない小型のプレーヤーが家庭には多くあり、33回転盤として収録時間を拡大してクラシック音楽の普及を考えてのことと思われる。その為、比較的メジャーな曲が7"発売のまま放置され、12"化しなかったことが考えられる。リステンパルはこれら7"発売の中心的指揮者であったことが窺える。
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