[ETERNA] ゲヴァントハウスQt.(ズスケがリーダー), ベルリンQt.(旧ズスケQt.のメンバー3人が残る) / メンデルスゾーン:弦楽八重奏曲Op.20
商品コード: 1259-057n
商品詳細:メンデルスゾーンの八重奏は良い曲なのだが、これと言った決定盤がなく、うるさいだけの演奏も多い。通常2つの弦楽四重奏団が共演するが、ここではズスケ率いる新メンバーのゲヴァントハウスQt.と、ハイドンの演奏で知られるベルリンQt.の8人で演奏。この重層的な室内楽を室内楽らしく、細やかに演奏することに成功している。音色も実に爽やか。1985年のデジタル録音であることを忘れるほど音が良い。ETERNAの中でも珍しい1枚。ズスケ参加のLPとしても貴重。これはズスケがズスケQt.を解散して、ベルリンからライプツィヒに戻り、ゲヴァントハウスQt.のリーダー/第1ヴァイオリン奏者としての録音である。ズスケQt.は表面上は1975年にズスケQt.にリーダーを退席し、バッツドルフにリーダーの籍を譲った。このとき新リーダーのバッツドルフは団体名ベルリンSQに改名。ズスケ以外の3人はそのままを残り、ベルリンSQに移籍した。こうしてベルリンではズスケQt.からベルリンSQに正当なベルリン国立歌劇場付きの弦楽四重奏団に引継ぎが行われた。ズスケはライプツィヒでボッセからゲヴァントハウスQtのリーダーを託され、リーダーとして新生ゲヴァントハウスQt.となる。これはその新生ゲヴァントハウスQtとズスケQt.の後継団体であり、まだメンバー3人が残るゆかりの深いベルリンSQとの初共演となった。1985年録音でドレスデンにて録音された。メンデルスゾーンの八重奏は2つの弦楽四重奏団で行われる室内楽である。全く思想の異なる団体が共演してもまとまりは生まれない。そう言う点で正に理想的な演奏と言えるだろう。旧東ドイツではカール・ズスケの動向が音楽シーンに大きな影響を与えた。デジタル録音にこだわる必要のない、良い演奏である。
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