[FESTIVAL] I.マルケヴィチ指揮日本po. / メンデルスゾーン:交響曲4番Op.90「イタリア」, シューベルト:序曲集(3曲)
商品コード: 1261-063p
商品詳細:あまり話題になることはないが、イーゴリ・マルケヴィチが1970年来日した際に日本フィルハーモニー交響楽団と世田谷区民会館で録音された日本録音である。日本では日本コンサート・ホール・ソサエティ~LP発売されたと思われるが、番号は不明。フランスでは Guilde Internationale Du Disque – SMS 2682(赤/銀レーベル)にて初リリースされた。録音は1974年に「録音のテクニック 」を日本放送出版協会から上梓した、録音技師の若林駿介氏(1930 - 2008)である。この録音は大変優れた録音として専門家の評価は高い。若林氏はオーディオ評論家であり日本音響家協会名誉会長を務めた技術者。氏はゲルハルト・ヘンツェル率いる、ウィーン室内合奏団、ミュンシュ&日フィルのブラームス:交響曲第1番等の数点の日本録音を手掛けている。マルケヴィチは1960年に日本フィルハーモニー交響楽団を客演し、ストラヴィンスキーの春の祭典などで当時の楽壇に強烈な印象を残した。以降度々来日し、最晩年にもNHK交響楽団などを指揮した。ダニエル・バレンボイムをはじめ、日本人では湯浅卓雄や高関健など、彼に師事した指揮者も多い。コンサートホール音源が気になる方もおられと思われるが、マルケヴィチはコンサート・ホールにも録音を残していて、決して駄作ではない。この録音も知る人ぞ知る優秀録音の一つとされる。日本フィルハーモニーもこの録音を聴く限り、マルケヴィチの棒にしっかり対応している。決して無視できる演奏ではない。欧州録音よりインパクトこそ弱いが、日本のオケらしい繊細で破綻のない造形は評価されてもよい。この音源は各国コンサート・ホール系列~1970年代に発売されている。これはフランス・ Guilde Internationale Du DisqueのグループレーベルであるFESTIVAL盤でオリジナルではないがこの珍しい録音を愉しむのに不足はない。やはり日本のオケは日本らしいと改めて感じていただけるLPである。
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