[La Voix De Son Maître] C.フェラス(vn) C.シルヴェストリ指揮フィルハーモニアo. / チャイコフスキー:Vn協奏曲Op.35, メンデルスゾーン:Vn協奏曲Op.64
商品コード: 1262-043
商品詳細:英国ではALP 1543/ASD 278。これは1970年代前期製造のフランス・ステレオ盤の再版。ステレオ初出が超高価の場合、選択肢は2つある。モノラルのオリジナルにする。もう一つはステレオ再版を選ぶ。ステレオ御所望の方には、再版でも満足いただけると思われる。モノラルの利点もタップリあるがステレオはステレオの魅力があることも確か。但しモノラルに比べ高額となるため入手可能な価格で愉しむためにはある程度プレスを遅らせる以外にない。カラー切手ニッパーまでなら満足できるレベルで楽しむことができると思う。この盤で充分その良さを知っていただけると思う。ステレオのオリジナル盤はとにかく高額である。クリスチャン・フェラス(1933 - 1982)はフランス、カレーの生まれ。1944年にパリ音楽院に入学してカペー、エネスクに師事。1949年ロン・ティボー国際コンクールにおいて1位なしの2位を受賞した。その会場でピエール・バルビゼと知り合い生涯に亘るデュオを組むこととなる。DECCA、EMIに素晴らしい録音を残した。1964年カラヤンの口利きでDGGに移籍しカラヤン付きのソリストとして多くのメジャー協奏曲を録音した。バルビゼとの共演にでも、ブラームス、シューマン、フランク、ルクーのヴァイオリン・ソナタを録音した。1975年には、その功績によってパリ音楽院より表彰されたが、健康の不調を理由に、公的な活動からは退く。原因はアルコール中毒と言われており、演奏活動の極度のストレスとうつ病が原因らしい。これらのことからカラヤンのプレッシャーが原因との説が囁かれている。1982年フランス、ヴィシーでバルビゼとの演奏会が最後となった。それから3週間後の9月14日に自宅アパートの10階から投身自殺した。ピアニストと異なり演奏家寿命が短いヴァイオリン奏者。しかしフェラスは30年以上第一線で活躍した。この録音はまだ全盛期の1957年にロンドンで録音され、指揮もシルヴェストリとの共演で完成度も高い名盤としてこれからも忘れられることはないだろう。
フェラスの在庫一覧へ