[MELODIYA] ベートーヴェンQt. コミタスQt./ ショスタコーヴィチ:SQ11番Op.122, 12番Op.133, 2つの小品Op.11
商品コード: 1264-053p
商品詳細:メロディアでショスタコーヴィチの弦楽四重奏を最初に全集化したのはボロディンQt.だった。ベートーヴェンQt.は彼らより先の1965年に全集を開始。Vaの病気、Vcの死などを乗り越え、結局完成は1975年(1956~75年)になってしまい、先を越された。しかし作曲者との特別の親交があり、ボロディンQt.と比較すれば禁欲的で虚飾の無いストレートな表情。この曲の最高レベルの内容と信じる。ベートーヴェンQt.は1923年に設立された団体。もともと彼らは、モスクワ音楽院の卒業生によって結成され「モスクワ音楽院弦楽四重奏団」と名乗っていたが、1931年に偉大な作曲家ベートーヴェンの名前をアンサンブル名に冠する。ドミトリー・ツィガノフ(第1ヴァイオリン)、ニコライ・ザバヴニコフ(第2ヴァイオリン)、フョードル・ドルジニン(ヴィオラ)、セルゲイ・シリンスキー(チェロ)の4人が発足メンバーで、メンバー変更しながら1987年まで活動を続けた。50年以上に渡る演奏活動の中で600以上の作品を演奏し、200作以上の録音を残している。中でもショスタコーヴィチはこの団体のために3番と5番の弦楽四重奏曲を書く程の関係を構築していた。崇高な志の高さ。今もってこれを超える演奏があるのか迷う。12番を含む13曲が彼らによる初演だった。1969年から始まるステレオによるベートーヴェンの全曲録音はロシアだけでなくステレオ期の名演として知られる。創設メンバーは1960年代半ばまで揃って活動。その間、彼らは膨大な量の録音を行ったのだが肝心のベートーヴェンの作品はあまり録音していない。この2曲の録音は1969年で録音時初代メンバーにより行われた。しかし初期プレスで聴けばわかる。彼らの崇高な精神性は澄んだ音の中にしっかり現れる。ボロディンQt.の端正な演奏も確かに見るべき演奏の一つだが、ベートーヴェンQt.にはボロディンQt.にはないダイナミズムと精緻で深層を掘り下げるような突っ込んだ演奏が聴ける。圧巻の渋い演奏である!
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