[MERCURY] A.ドラティ指揮フィルハーモニア・フンガリカ E.ラモール(vn) / バルトーク:舞踊組曲(全5曲), 2つの肖像Op.5(全2曲) 他
商品コード: 1264-004
商品詳細:1958年アンタル・ドラティがフィルハーモニア・フンガリカを振った初期録音。フィルハーモニア・フンガリカはドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州マールを本拠地としていたオーケストラだが、1957年ドイツに亡命したハンガリー人音楽家を結集してウィーンで設立された。この録音は1958年なのでドイツに移転する以前のウィーンでの録音と思われる。初代音楽監督はアンタル・ドラティであり、ドラティとハイドンの交響曲全曲録音を初めて成し遂げたことで世界に知られるようになったオケである。1950年代からドラティはフィルハーモニア・フンガリカと多くの録音を行っており、ドラティといえばミネアポリスso.だが、このオケも重要である。ドラティ( 1906- 1988)はハンガリー生まれの指揮者として1940年にはアメリカ合衆国に移住し、多くの米国のオケを育成し、また自国音楽の普及に貢献した。中でもバルトークやコダーイの作品を積極的に取り上げ、MERCURYを通じて世界に紹介した。この録音もその一貫として行われた中の一つである。舞踊組曲は5つの舞曲と終曲から成る6曲構成だが、ドラティはなぜか第4舞曲を飛ばして録音している。理由は不明。ピアノ作品である「ミクロコスモス」がTiber Serlyにより管弦楽編曲された2曲、「ブレー」と「蝿の日記から」が特に面白い。「2つの肖像」はソロ・ヴァイオリンによって始まるヴァイオリン付きの管弦楽曲で、生前には発表されなかったヴァイオリン協奏曲第1番の第1楽章を若干改訂したものである。第2曲は元の協奏曲の第2楽章から、ピアノのための『14のバガテル」を管弦楽編曲したものに替えられている。ステレオ盤も存在するが、落ち着いた音質のフランス・モノラル盤が最もお勧めできる。フィルハーモニア・フンガリカは2001年4 月 22 日にデュッセルドルフで最後のコンサートを行い、その後解散した。
ドラティの在庫一覧へ