[PHILIPS] E.v.ルモーテル指揮モンテカルロ国立歌劇場o. / ドビュッシー:管弦楽編曲集/おもちゃ箱, 子供の領分
商品コード: 1265-046
商品詳細:「おもちゃ箱」はカプレによりピアノ連弾譜から補筆管弦楽編曲された1920年の管弦楽版。ドビュッシー自身はピアノ連弾版を完成させた。同年自身の手で管弦楽版として編曲作業に着手し、アンドレ・カプレと協力して1914年春に全体のスケッチを書き終わらせている。しかしドビュッシーが1918年に没した為、未完に終わり、カプレが残されたスケッチを基に補筆する形で完成させている。この管弦楽版は1920年に出版された。1919年デジレ=エミール・アンゲルブレシュトの指揮でパリのリリック劇場にて補筆管弦楽版が初演された。録音が少ないのは100%ドビュッシーの編曲ではない点があるからだろう。ドビュッシーらしさを存分に楽しめる素晴らしい編曲である。B面の子供の領分は1908年に完成されたピアノのための組曲である。この曲もまたピアノ曲から1911年アンドレ・カプレによるオーケストラ編曲版である。ドビュッシー自身に管弦楽版への編曲の意思があったのかは不明。どちらも子供を題材にしたもの。2曲ともアンドレ・カプレが居なければこの世に存在しなかった管弦楽曲である。指揮のエドゥアール・ヴァン・ルモーテルは、1926年ベルギー・ブリュッセル生まれ。イタリアでガリエラに師事。クリップスにも学んだ。1965~70年までモンテカルロ国立オペラo.の音楽顧問であった。これはその就任前後の録音だろう。HiFi-stereoは存在しない。実にフランス的でラテン系の楽しいスタイル。なかなか良い!珍しい!何故か録音が非常に少ないので選択肢は多くない。ステレオで聴くならこの録音がトップランクと見て間違いない。モノラル期にはクリュイタンス/フランス国立放送o.、ステレオ初期にはE.アンセルメ/スイス・ロマンドo.があるものの、この録音より古い時代には他にないのが実情である。1970-80年代に入り数点の新録音が出たがこちらをお薦めしたい。想像を超えて演奏は良く、録音が少ないドビュッシー原作の管弦楽曲を楽しめる。当盤は意外なほど希少でもある。ルモーテルは1962年に来日し、日本フィルを指揮してドビュッシーの 「海」やペトルーシュカなどを振っている。
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