[JOKER 他] H.J.ヴァルター指揮ハンブルク・プロ・ムジカso 他 / コレクターズ・シリーズ・「ハンス・ユルゲン・ヴァルター 」全4点5枚バラセット
商品コード: 1266-021p
商品詳細:フランス人コレクターが個人として40年に亘って収集した演奏家別のコレクションをそのまま「コレクターズ・シリーズ」としてセットで出すことにした。当社では初の試みとなる。長年かけた厖大な時間はお金には換算できない。また縁あって集まったコレクションを散逸させず後世に受け継ぐことも国を跨いだ文化継承になるだろう。レーベルは複数にまたがり、オリジナル盤だけとは限らない、また意に沿わない国の盤が混じることもある。それらをご承知の上でご検討いただけると幸いである。基本バラセットである。今回は「ハンス・ユルゲン・ヴァルター」。ハンス・ユルゲン・ヴァルター(1919-2011)は謎の多い指揮者で一時は覆面指揮者の一人ではないかと思われていた時期もある。そこそこの録音はあり、所謂マイナーレーベル専門のB級指揮者の代表格である。ドイツ北東部のメクレンブルク=フォアポンメルン州シュヴェリーンの生まれ。1945年から1950年までハンブルグ音楽院で指揮を学んだ。1950年から1957年までハンブルグ交響楽団プロ・ムジカを指揮し、ソンドラ・ビアンカと共にチャイコフスキー、グリーグ、マスネ、ガーシュウィンの作品を録音した。なんといってもこのセットの目玉はハンブルグ交響楽団プロ・ムジカを振ったベートーヴェン:交響曲9番「合唱」だろう。各マイナーレーベルから発売されたが、数ある合唱交響曲の中でも極めて希少なLPである。ベートーヴェンの交響曲は第5番/第6番/第9番の3曲を録音している。ドヴォルザークの新世界交響曲の録音もあり決して覆面指揮者ではない。1950年代初頭から録音がありMGM、Parlophone、Allegro-Royale、 Joker、Urania、Summit 、Tip Classic等録音は結構あるのだがマイナーレーベルばかりに録音している指揮者。マイナーだが2流指揮者ではない。オケのハンブルグ交響楽団プロ・ムジカはハンブルク交響楽団とメンバーが重なるがハンブルク州立歌劇場におけるオペラ・バレエ公演のピットに入ることはないメンバーで構成された準組織と思われる。ハンブルク放送so.と表記されることもある同一のオケ。マイナーゆえに別レーベルの変名に使用されることがあり、例を上げるとKarlReuter、Walther Jurgens、Hans Walther、KarlJergensなどの変名が実際にある。ハンス・ユルゲン・ヴァルターは実際の本名で演奏する実在の指揮者である。合唱交響曲は誰の耳にも立派な演奏に聴こえるはずである。
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