[PHILIPS] M.ジャンドロン(vc) P.カリヨン(pf) / 小品集/リムスキー・コルサコフ, サン・サーンス, シューマン, ヘンデル, ドヴォルザーク, ポッパー, クライスラー, モシュコウスキ, バッハ
商品コード: 1275-002
商品詳細:殆ど知られていない10"のチェロ小品集。1963年に10"のみでリリースされて以降再版がない為だろう。ピアニストの記載がないがP.カリヨンによる。10曲中の6曲がジャンドロン自らの編曲でこの10"でリリースされた演奏が世界初のチェロによる編曲演奏の可能性が高い。シューマンの「トロイメライ」も過去に編曲はあったと思われるがジャンドロン編ではないようだ。ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」もチェロ編は当時珍しい。B面最後のバッハのコラール前奏曲は通常ピアノによる演奏が多く、ケンプ編が有名。他にも聴いたことはある曲だがチェロ編は初という曲があるだろう。無伴奏等では今一つパンチに欠けた印象があったジャンドロンのチェロだが、こういった小品は実に上手く、聴かせ方をよく知っている。歌いすぎず淡々と弾いて深い味わいを残す。モノラル期の録音が少ないが、モーリス・ジャンドロン(1920-1990)は意外にも古参奏者である。1940年に最優秀の成績でパリ音楽院を卒業してからはあまり録音に恵まれたとは言えなかった。作曲家のジャン・フランセとは親交が深く、25年以上デュオを組んできた。ディヌ・リパッティとも交流しており、レコードを作る計画もあったが、リパッティが早逝したため果たされなかったらしい。これは彼のPhilipsでの最初期録音と思われる。12"化されなかった為に誰にも知られないのはあまりに惜しい内容の録音である。チェロの心ゆくまで楽しめる珠玉の小品集であると断言できる。ジャンドロンは1970年からはポール・トルトゥリエの後任としてパリ音楽院で教鞭を執った。1990年8月20日、パリ近郊にて死去。指揮者カザルスと共演したボッケリーニ/ハイドン2番のチェロ協奏曲集(Philips)はアムステルダムで「エジソン賞」を、パリで「ディスク大賞」を受賞した。もしジャンドロンのLPを一枚だけと言われたら迷わずこの10"を選ぶ!かなり希少!
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