商品コード:1326-031n[ETERNA] I.ヴォイク(vn)/ サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン, パガニーニ:Vn協奏曲1番
商品コード: 1326-031n
商品詳細:ルーマニアの名手として知られるヴォイクの珍しいETERNA録音。彼の殆どの録音はモノラル期だが、これは'60年代の録音。この人はスラブ系の音楽には絶対的な信頼がある。サラサーテも弾き飛ばさず、感情を込めて語り掛けるようにLP片面たっぷり使っている。持って生まれたジプシー気質がツィゴイネルワイゼンにオリジナリティーを感じさせる演奏。説得力のあるパガニーニも、やや暗調で影のある表情が良い。長ステ・ジャケ(裏69)が初出だがなかなか無い。1970年代の黒盤なら十分音質は良い。イオン・ヴォイク( 1923 - 1997)はルーマニア・ブカレスト生まれのヴァイオリン奏者。4歳からヴァイオリンに興味を持ち、ガラベット・アヴァキアンとヴァシリー・フィリップにヴァイオリンの手ほどきを受けた。14歳の時にブカレスト音楽院へ入学してコンスタンティン・ニクレスクのクラスでヴァイオリンを学び、1940年に卒業した。ルーマニア放送管弦楽団に団員として籍を置いたが、来演したウィレム・メンゲルベルクにソリストとしての才能を見出される。1946年にはルーマニア国内で開かれた音楽コンクールで優勝し、ジョルジェ・エネスクの薫陶を受けることとなった。1954年にはアブラム・ヤンポリスキーの下でさらなる研鑽を積んだが、ヤンポリスキーの没後はダヴィッド・オイストラフに師事している。1957年には帰国し、ルーマニアを中心に演奏活動を展開。1964年にはルーマニアの国務院より人民芸術家の称号を贈られた。1965年にはカーネギー・ホールでアメリカ・デビューを果たしている。1969年にはブカレスト室内管弦楽団を創設して指揮者としても活動し、1973年から10年間にわたってジョルジェ・エネスク・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を歴任した。東欧圏以外にDECCAにも数点の録音を残す国際派である。サラサーテは最も得意とする作品であり、当時ETERNAではヴォイクよりサラサーテをそれらしく弾けるヴァイオリン奏者はいなかったのだと思われる。
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