商品コード:1331-036[VSM] G.プレートル指揮/ プーランク:管弦楽曲集/シンフォニエッタ 他
商品コード: 1331-036
商品詳細:日本ではまだまだメジャーとは言えないフランスの作曲家フランシス・プーランク(1899 - 1963)はパリ生まれ。音楽は大部分を独学で身につけ、ピアニストのリカルド・ビニェスに師事した。ビニェスはプーランクの両親の死後、彼の指導者となった。また、エリック・サティとも面識を得て、彼の貢献の下で若き作曲家集団『6人組』の一人となった。作曲家としての業績に加え、プーランクは熟達したピアニストでもあった。特にバリトンのピエール・ベルナック(プーランクが声楽作品を書くにあたり助言も与えた)やソプラノのドゥニーズ・デュヴァルとの共演ではその協力関係に称賛が贈られた。この両名を伴ってヨーロッパとアメリカで演奏旅行を行ったほか、ピアニストとして多数の録音を遺した。彼は蓄音機の重要性をいち早く認識した作曲家であり、1928年以降は幅広く録音を行っていた。プーランクは生粋のパリっ子であり都会人であった。彼が作る曲は軽快、軽妙で趣味がよく、ユーモアとアイロニーと知性があり「エスプリの作曲家」と言われる。「ラルース世界音楽事典」は「プーランクは20世紀前半における最も偉大なフランスの作曲家の一人と今日考えられている」と評している。ジョルジュ・プレートル(1924-2017)は1967年に新生改革して誕生したばかりのパリ管弦楽団で初代首席指揮者を務めたシャルル・ミュンシュ (在任・1967年 - 1968年)の在任期間中である1968年1月と2月のこのLPのための録音を行った。同年11月にはミュンシュが急逝してごたごたが起こり、11月以降だったら録音は出来なかっただろう。プーランクの代表作ばかりをパリ管弦楽団とタイムリーに録音した。プーランクは指揮者ジョルジュ・プレートルに深い信頼を寄せていたと思われる。プレートルは元パリ・オペラ座の音楽監督でもあり、ヨーロッパやアメリカの主要オーケストラを指揮していた。マリア・カラスのお気に入りの指揮者になる前は、プーランクのお気に入りの指揮者でもあり、彼のスコアの多くの初演を彼に託した。プレートルはプーランク作品に於ける第一人者といってよい指揮者。1961年にはモーリス・デュリュフレ(オルガン)とオルガン・弦楽とティンパニのための協奏曲ト短調を録音、1965/1966年にはガブリエル・タッキーノ(ピアノ)とピアノ協奏曲嬰ハ短調、ピアノと18楽器のための舞踏協奏曲「オーバード」等いち早く録音している。聴きやすく纏められたこの1枚でプーランクの音楽の核心に触れることができるはずである。近代フランス音楽の代表格ともいえるプーランクに存分に浸るよき機会。シンフォニエッタはVEGAに旧モノラル録音があった。
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