商品コード:1359-017[BASF] H.シュミット・イッセルシュテット/ モーツァルト:交響曲35番K.385「ハフナー」, 31番K.297
商品コード: 1359-017
商品詳細:あのイッセルシュテットがDECCAの後、'74年頃BASFに1枚だけ残した貴重な録音。過去にこの2曲は録音がなく、心残りであったのだろうか。針を落としていきなり元気のよい顔が飛んでくる。まさに飛んでくるという言葉がぴったりの、飛び跳ねるような活力に溢れた35番。MERCURYに残した39、41番も見事だったが、この2曲の躍動感はそれ以上のものがある。31番にもまったく同様の弾みが感じられる。これぞ知られざる傑作の一つ。イッセルシュテットは1968年にDECCAにベートーヴェン交響曲全集を完成させフリーになる。北ドイツ放送交響楽団の創立者として1971年の退任まで事実上の音楽監督職も務めていた首席指揮者の地位にあり、退任後は終身名誉指揮者とされた。その大仕事をやり終えた後完全なフリーとなり、各地のオケを客演していたが1973年73歳で亡くなった。この録音はその北ドイツ放送交響楽団を退任してから亡くなるまでの短い期間である1972年の録音で亡くなる1年程前のものである。あと1年で命が尽きるとはとても考えられない躍動的な演奏であり、どこまでもモーツァルトの本質を捉えた演奏である。最後の録音は1973年ブレンデルとのブラームス:Pf協奏曲1番で最後に所属していたPHILIPSのコンセルトヘボウであった。1972年にPHILIPSと契約し「偽の女庭師」を録音する直前の録音だろう。契約と契約のわずかな隙間を狙ってBASFが録音した奇跡の録音。イッセルシュテットが本領を発揮するモーツァルトの交響曲を録音したことは永遠に記憶に留められるだろう。
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