商品コード:1268-012[PRESIDENT] B.パウムガルトナー指揮モーツァルテウム・カメラータ・アカデミカ/ザルツブルク放送室内cho. / モーツァルト:戴冠式ミサK.317
商品コード: 1268-012
商品詳細:かなりのモーツァルティアンでもこの録音を知る人は多くない。1954年頃のザルツブルクでの古いモノラルでPHILIPSでのモーツァルト・ジュビリー録音以前の1954年初回録音である。パウムガルトナーが学長を務めるモーツァツテウムがあるザルツブルクでの録音。サウンド・オブ・ミュージックの舞台にもなったマリア・プライン教会。マイナー曲ならいざ知らず、戴冠式ミサはモーツァルトの宗教作品でも最高傑作。御大パウムガルトナーの録音があるならほってはおけまい。音質は良くない。しかしモーツァルト研究の神様が振ったK.317!この録音はモーツァルトがK.317を作曲するに当たり由緒あるザルツブルク・マリア・プライン巡礼教会で行われた。マリア・プライン巡礼教会の、戴冠マリア像の記念式典に捧げるために作曲された説が信じられている。近年では所説あるらしい。但し当のマリア・プライン巡礼教会では毎年8月15日に戴冠ミサを演奏する習慣があり今日まで続いている。K.317の成立や初演については学者の間でも意見が分かれるなど定まっていないようだがザルツブルク・マリア・プライン巡礼教会と深い繋がりがあることは紛れもない事実である。その場所でモーツァルト研究家でありモーツァルテウム音楽大学で1917-1939年の間学長を務めたベルンハルト・パウムガルトナーが録音した事実を軽く見ることはできない。録音後すぐの1956年に発売されたPHILIPSのモーツァルト・ジュビリーではパウムガルトナーはミサ・ヴレヴィスK.194を担当しており、戴冠式ミサの録音は非常に貴重。ドキュメント的録音の要素が強いが合唱の迫力は地を揺るがす勢いがある。ウィーンのシュテファン大聖堂で毎年モーツァルトの命日に「レクイエム」が演奏されることと同様に、ザルツブルク・マリア・プライン巡礼教会は「戴冠ミサ」の聖地なのである。マイナーレーベルの古い録音にしては悪くないスケール感がしっかりと出ていて、曲の経緯を知れば感動出来るに違いない。モノラルと疑似ステレオの2種が発売されたが、疑似ステレオ盤まで制作したという事はそれだけ重要な録音という認識だったのだろう。疑似ステレオと言えども音質には全く違和感がない。パウムガルトナーの唯一の正規録音と思われる。
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