[La Voix De Son Maître] R.クーベリック指揮ロイヤルpo. / シューベルト:交響曲9番「グレイト」
商品コード: 1298-042
商品詳細:ほとんど入荷の無い仏ステレオ・オリジナル。英国録音ASD 325が英国初出(未入荷)。西側で正式にデビューするまで大変苦労を重ねたクーベリック。最初、米国に迎えられたが、やはり欧州のオケは、彼にとっても懐かしかったに違いない。そんな彼の思いがあふれんばかりのグレイト。大胆にして情感豊か。ゆったりしたテンポだが、間抜けしない情熱。堂々たるグレイト。この蜜月のような演奏は、ごく僅かしか制作されなかった。この録音時クーベリックは44歳だった。なんという堂々たる指揮。ラファエル・クーベリック( 1914- 1996)は世界的ヴァイオリニスト、ヤン・クーベリック (1880-1940) の長男として、チェコのビーホリー (Býchory) に生まれた指揮者。プラハ音楽院でヴァイオリン、作曲、指揮を学び、1934年に自作の「ヴァイオリンとオーケストラのための幻想曲」を完成させて作曲科を、ドヴォルザークの「オテロ」序曲を指揮して指揮科を、パガニーニの楽曲を演奏してヴァイオリン科を、それぞれ卒業。同年チェコ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮してデビュー。1936年にチェコ・フィルの常任指揮者、1939年にブルノの国立歌劇場 (Národní divadlo Brno) の音楽監督に就任。1942年、ヴァーツラフ・ターリヒがナチス政権に反抗して解任された後をうけ、チェコ・フィルの首席指揮者に就任。チェコの共産化に反対したクーベリックは、同年のエディンバラ音楽祭へ参加するために渡英、そのままイギリスへと亡命した。1950年から1953年までシカゴ交響楽団の音楽監督を務める。1955-1958年までロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督を務め、この時EMIに録音している。同じ頃DECCAにも録音があり、1961年にバイエルン放送交響楽団首席指揮者に就任するまで英国レーベルに録音を残した。その期間は約5年程度でこの間にブラームス:交響曲全集や「新世界交響曲」などの名演が生まれた。バイエルン放送交響楽団にはその後1978年までの17年間留まりDGGへ移籍した。1955-1960年頃までがレコードにおけるクーベリックの黄金期に当たる。ウィーンpo.とは殆どが名演と呼べる内容だが英国のオケとも録音がある。オケの違いがそのまま反映された演奏といえるだろう。ビーチャムが創設したロイヤルpo.はレベルの高いオケであり、クーベリックが振っても最高ランクの演奏を残した。パンチの強さこそ物足りなさを感じるものの、品の良さは格別なものがある。間違いなく満足いただける内容!
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