[His Master's Voice] C.シューリヒト指揮パリ音楽院o. / ベートーヴェン:交響曲7番Op.92
商品コード: 1298-028dm
商品詳細:クラシック音楽を聴き込んできた方が、ある日、シューリヒトという指揮者に出会う。おそらく一種、カルチャーショックを受けるに違いない。若い時期、フルトヴェングラーのような濃厚なロマンチシズムに酔うのもいいだろう。しかし、シューリヒトの持つ不思議な魅力は年を重ねた方に理解されるような気がする。ベートーヴェンは全てパリ音楽院o.と1957年4月~58年12月の間に集中的に録音された。当時、フランスはまだモノラル期。しかし今となっては、それが幸いし、ステレオでは表現不可能なオーケストラの力感が万人に伝わる。これを幸いと言わず何とするか。録音は1957年6月。一度このテンポを知ってしまうと、他が何とも間が抜けて感じてしまう。そして、何度となく繰り返し聴きたくなる魅力があるベートーヴェン。1957-59年の全曲録音の一つ。少なくとも全曲がALPでは発売されていないことは確か。幸いにも7番は1959年ALP 1707という番号でフランスと同じ1959年にリリースされていた。シューリヒトのテンポは非常に早く、数人の指揮者とタイムを比較した方がおられ、たとえばクレンペラー/ニューpo.(1958年)と比べると、シューリヒトは9分72秒も早いタイムの33分29秒で終了している。聴いた印象では冒頭のテーマでは速さは感じず音を引っ張る感じはあるがドスンと来る部分はまるでアタックのような電工石火のようでもたつきは微塵もない俊敏な演奏である。鷹揚なクレンペラーとは対照をなす演奏である。好みの問題だが、シューリヒトのスタイルを一度知ってしまうと快感に感じてしまう!
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