[Les Discophiles Français] J.P.ランパル(fl) D.ヴァーグナー(hp) P.ピエルロ(ob) P.オンニュ(fg) K.リステンパルト指揮ザール室内o. / モーツァルト:Fl・Hp協奏曲K.299, Ob協奏曲K.314, Fg協奏曲K.191
商品コード: 1298-014
商品詳細:再版になるK.299はDF 134がオリジナル、ディヴェルティメントK.251とのカップリング。問題はOb協K.314とFg協K.191だが、DF3桁ナンバーは未発売である。K.314/K.191の2曲は10"のEX 325 069で初リリースされたが、K.314は1曲入り10"のEX 25056が初出となる。DF6桁に切り替わる時点でこれまで10"でしか出ていなかったK.314/K.191の2曲の12"化を行ったものが当12"であろう。2曲だけでは12"の片面が余ってしまうので、既発売のK.299をカップリングして12"の3曲入りとしたのが当盤である。10"のEX 325 069は希少であり、また10"を嫌う方には当12"をお勧めする。1960年代のパテプレスで音質は良く、使いやすい。3曲ともリステンパルト指揮ザール室内o.で統一の取れたカップリングである。モーツァルトの演奏として第一級の申し分のない演奏。3曲ともリステンパルトは再録音していない。オリジナルではないがカップリング替LPと考えていただければ価値ある一枚だろう。ピエルロ(ob)が吹くOb協奏曲K.314はランパルがフルート版での録音を行っているが、原曲はオーボエ協奏曲であり、オーボエ・ソロの少し硬めのはっきりした音で哀愁を持つ。古今東西のオーボエ協奏曲の中でもとりわけ有名で、オーボエ奏者のプロオーケストラの入団試験の際に必ずと言って良いほど演奏される楽曲である。この原曲のK.314(オーボエ稿)は1920年にモーツァルト研究家のベルンハルト・パウムガルトナーが、モーツァルトの息子の遺品の中から、長年紛失したものとされていたオーボエ協奏曲の草稿(パート譜)を発見したことで、その存在が確認された。18世紀にウィーンで写譜されたものと推測されるパート譜であり、パウムガルトナーによってスコアの再構成が行われ、1949年にロンドンで出版された。ピエルロは1951年アルトゥール・ゴールトシュミット(指揮)、コンセール・ラムルー管弦楽団とパリ・シャンゼリゼ劇場での旧録音がある。これは2回目録音となる。なおオーボエ協奏曲はハ長調で編曲された。フルート協奏曲第2番はニ長調である。フルート協奏曲第2番を注文した人物は音楽愛好家ドゥ・ジャンである。モーツァルトは時間が迫り、金に困っていたので、この曲を注文者ドゥ・ジャンのために、簡単にフルート用に書き換え、その際ハ長調からニ長調へ移調した。なおK.314には別の編曲版も存在し、チェロ協奏曲 ニ長調、トランペット協奏曲 ハ長調 があるが勿論モーツァルトによる編曲ではない。1959年頃からLes Discophiles FrançaisはPathéに合併されDF 730---という番号に統一される。その際、RIAAカーヴに切り直されて黄色棒付厚手ボードジャケットに入る新しい統一ラインナップで再リリースされた。盤質が良いケースが多く、DF 初期番号より安価で聴きやすくなった。当番号は旧番号とカップリングが異なる。
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