[Duchesne] F.キュペ(pf) / シューベルト:Pfソナタ21番, 即興曲Op.90-3, 4
商品コード: 1300-064
商品詳細:フランツ・キュペ(クッパー)はベルギー生まれの女性ピアニストでドイツ系家系の可能性が高い。パリでジャンヌ・マリー・ダルレ( 1905 – 1999)に師事。その後レオン・フライシャーにも学んでいる。1971年カーネギー・ホールで米国デビューを果たしている。録音は多くはなく、当社に入荷したLPはこの1枚だけである。これより詳しいことは不明。ダルレに師事していたので、パリ音楽院に在籍していたことは確かだろう。その後は米国に活躍の場を見出したようである。米国での評価はジャケット裏にニューヨーク・タイムズの記事の紹介があり、推測できる。基本にはパリ音楽院のスタイルがあるようで、音は華やかでふんわりと柔らかく品がある。ドイツ、米国系のピアニストとは系統が異なる点は明らかである。レオン・フライシャー(1928- 2020)は一貫して米国に居住していたはずであり、レオン・フライシャーからはピアニストとしての演奏会での姿勢や大衆に受ける方法などを学んだのではないかと推測出来る。米国でピアニストとして大成することは容易ではなかったと思われるが、或いは知らないところで米国マイナーレーベルに録音がある可能性は否定できない。このシューベルトを聴く限りフレンチ・スタイルを米国でも可能な限り貫いたのではと考える。実力的にもっと録音がなされてしかるべきピアニストと思われた。
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