[MELODIYA] E.マリーニン(pf) I.ベズロドヌイ指揮モスクワpo. / ラフマニノフ:Pf協奏曲2番Op.18
商品コード: 1300-047p
商品詳細:エフゲニー・マリーニン(1930-2000)は録音が少ないためか、その実力に評価が追いついていない。早くから西側へ出て、'50年代に英COLUMBIAへ10"の「展覧会の絵」を録音・1954年リリース。続いて33CX 1343(ベートーヴェン/プロコフィエフ/スクリャービン)のリサイタル盤を1956年にリリース。初録音が英国COLUMBIAという異例のロシア人である。若いロシア人としては異例の録音。後にはネイガウスのアシスタントを務め、教育者として活躍。1972年から1978年までモスクワ音楽院のピアノ科教授のトップを務めた。1950年代に英国COLUMBIAに録音をした旧ソ連のピアニストはギレリスとマリーニンの二人だけだったような気がする。それだけ国際的な知名度を誇ったピアニストである。佐藤氏もマリーニンについては「ロシア・ピアニズム」の中で多くのページを割いている。録音もMELODIYAだけで15点程度存在する。これは中でも当社初入荷の希少タイトル。2000年に物故したがそれまでは教育者として名声が大きく、モスクワ音楽院では大きな実権を握っていたと言われる。さてラフマニノフ:Pf協奏曲2番は英国COLUMBIAの初回モノラル録音があり、これは2回目の録音。彼のやはりロシアンスクールの古い世代に共通した大きく構えた構成と緻密な細部で全体的なスケールは大きく、余裕を感じさせる半面、微細な彫刻の如き内面を持っている。コンクールで入賞するための技術を詰め込んだような演奏ともいえる。当時の西側ではあり得ない相反する技術を持ったピアニストであった。指揮はヴァイオリン奏者でもあるイーゴリ・ベズロードヌイが務める。1970年頃から指揮者として活動を開始した。ソロは1950年代のような濃密な音は望めないが、洗練されたスタイルで描かれており早くから西側で活躍した気分が窺える。技巧は申し分なく、初回モノラル録音より冴えたソロに感じる。ベズロードヌイの指揮もスリリングで悪くない。オケの正規名称はモスクワ・フィルハーモニー交響楽団だが日本ではモスクワ・フィルハーモニーo.で通っている。サモスードやコンドラシンが首席指揮者を務めたオケ。
マリーニンの在庫一覧へ