[PHILIPS] D.オイストラフ(vn) E.オーマンディ指揮フィラデルフィアo. / シベリウス:Vn協奏曲Op.47, トゥオネラの白鳥, 悲しいワルツ
商品コード: 1301-057
商品詳細:1959年にオイストラフがアメリカツアーを行い、フィラデルフィアにてE.オーマンディ指揮フィルハーモニアo.と共演して12月21日/24日にフィラデルフィアのスタジオでチャイコフスキーとシベリウスの2曲のVn協奏曲を米COLUMBIAが録音した。欧州ではオランダ/英国でPHILIPSにてモノラル・ステレオ発売された。他にもシベリウスの管弦楽曲2曲も同時収録された。1957年にオーマンディ/フィラデルフィアo.はシベリウスの交響曲第2番を録音しており、シベリウスに対する愛着はあったと思われる。オイストラフが51歳という全盛時代の終盤であり、米国ではソ連の大物ヴァイオリン奏者の待望論があったのだろう。恐らくオーマンディ/フィラデルフィアo.とオイストラフは入念な打ち合わせがないまま録音に入ったような印象を受ける。元気の良いフィラデルフィア・サウンドによるオケは悪くないが両者のバランスがぴったりとは言い難い面が感じられる。オーケストラが強く、ロシア人を迎え撃ってやろう的な気分が見え隠れする。オイストラフは負けじとパワー全開で応酬しており、協奏曲の醍醐味は味わえるがオケは出すぎる時と、やたら静かな時が極端でちぐはぐな印象を否めない。ソロはオイストラフ特有の粘りと土俗的気分は十分に発揮されている。そこがオイストラフの魅力なので悪くはない。1954年にモノラル録音したエールリンク指揮、ストックホルム祝祭o.による旧録音があるが、ソロはこちらが良いかも知れない。ソ連でロジェストヴェンスキー指揮でステレオ再録音があり、バランスはそれが非常に良い。ソロの仕上がりはこの録音も悪くない。ステレオのHI-FI STEREOレーベルは高額になる。録音は想像以上に良く、モノラル・オーディオファイルプレスといってよい。
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