[PHILIPS] Z.フランチェスカッティ(vn) D.ミトロプーロス指揮ニューヨークpo. / メンデルスゾーン:Vn協奏曲Op.64, チャイコフスキー:Vn協奏曲Op.35
商品コード: 1301-056
商品詳細:米COLUMBIA音源の仏プレス。Z.フランチェスカッティの初期録音。フランチェスカッティについては、その実力に対して常に過小評価の感が否めないが、当盤はそのような汚名を返上する上でも最適な1枚である。メンデルスゾーンも非常に緊張感のある演奏であるが、特にチャイコフスキーの3楽章等は、演奏が緩みがちな中でも高い集中力が保たれた名演で、彼の高い音楽性が実感出来る。何方も1954年米国ニューヨークでのモノラル録音された初回録音。ジノ・フランチェスカッティ(1902-1991)はフランス マルセイユ生まれ。両親もヴァイオリニストで、父親はパガニーニの弟子エルネスト・カミッロ・シヴォーリに師事していた。そんなわけで、フランチェスカッティはパガニーニ直系の弟子といわれている。1924年にパリ楽壇にデビュー。ジャック・ティボーの薫陶を受けた。その後、ラヴェルと組んで演奏会を開き、さらに名声を高める。一時、エコール・ノルマルで教鞭を執っていたこともある。1939年渡米。ニューヨークで成功を収めると、そのままアメリカに定住した。後年はロベール・カザドゥシュとのコンビで数々の名録音を遺したが、ソリストとしても息が長く、技術の衰えをほとんど見せることなく、1976年に引退。フランチェスカッティの魅力は何より天真爛漫といえる明るく陽性の音色とラテン系のおおらかな表情だろう。超絶技巧を持つが豊かな音楽性が優先される為、技巧が技巧らしさを感じさせなく不思議な超絶技巧派といえる。これはメン/チャイと呼ばれるメンデルスゾーン/チャイコフスキーのVn協奏曲をカップリングした初期の録音で、以降メン/チャイのカップリングが定番となった。この録音から始まったのかは不明だが、このLPは米国でも欧州でも非常によく売れたLPであり、メン/チャイの代表的LPとなったことは間違いない。PHILIPSは弦の音質の良さでは定評が高い。尚、米国ML盤と仏COLUMBIA及び各PHILIPS盤は全て同じカップリング!
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