[PHILIPS] C.ワレフスカ(vc) A.ギブソン指揮ロンドンpo. / ドヴォルザーク:Vc協奏曲Op.104, チャイコフスキー:ロココ変奏曲Op.33
商品コード: 1301-040
商品詳細:クリスティーヌ・ワレフスカは1944年ロスアンジェルス生まれの女性チェリスト。ポーランド人の父とドイツ人の母を持つ。Philips社に'70年代に入ってから録音を始めた。ピアティゴルスキーに師事したのち、パリに渡り、16歳でM.マレシャルにつく。9才からチェロを始めただけあって、技巧的には完璧なものを持っているようだ。明るく開放的な鳴り方をしている。力のある実力派。'71年頃の比較的初期録音で、正確なメロディーラインとよく鳴る楽器とで、曲を楽しむに何ら不満のない標準型とも言える秀演!最初の録音は21歳の時にエリアフ・インバルの指揮でシューマンの協奏曲、ブロッホの『シェロモ』とブルッフの『コル・ニドライ』だった。その後1970年~1976年までにPHILIPSに7枚程度の録音を残した。若い頃にはアメリカのデュ・プレと称されたワレフスカのチェロは、現代の視点からみると伝統的な古いスタイルに属し、豊かな歌心を持っている。人気のピークに南米に移り住み、以来メジャーシーンからは離れ、多くの音楽ファンから半ば忘れ去られた存在になっていたワレフスカ。確かにある時期に集中的に録音をこなし、その後見なくなってしまった女性チェリストだった。A・ギブソンとロンドンpo.も彼女の個性に合せるかのように、節度あるバックを付けていて申し分ない。彼女はまた、ハチャトゥリアンやグローフェなど多くの作曲家から作品を献呈されている。特に、史上最強のチェリストと謳われたエニオ・ボロニーニは、彼女を自分の娘のように可愛がり、「お前だけが弾くように」と生前、その全楽譜をワレフスカに渡している。日本では1974年初来日していた。2010年に2度目の来日があり、一時忘れられたワレフスカに再び注目を浴び、全録音のCDが再発売されたらしい。ワレフスカの活動は現在でも継続しており伝説のデュ・プレに続く女性チェリストとしての名声を得ることは間違いないだろう。
ワレフスカの在庫一覧へ