[TUDOR] A.ニコレ(fl) / モーツァルト:Fl四重奏曲(全4曲)
商品コード: 1310-022
商品詳細:スイスTUDOR。久しぶりの入荷。1978年録音。ミュンヘン弦楽トリオとニコレの四人が紡ぎ上げるモーツァルトの世界は、美しい花火のような情景が目に浮かぶ。針を落とすと聴こえてくる音に爽快感を覚える。あのフルトヴェングラーに招かれ、24歳でベルリンフィル首席奏者となったニコレのフルートは、○○風などとカテゴライズするには難しい。ニコレ独特の音と、それをしっかりサポートする弦楽器の息遣いが、気だるい昼下がりに渇を入れてくれるに違いない。ニコレはこれまで数曲の旧録音がA.ニコレ(fl)ドロルツQt.メンバーで4番K.298/3番K.285b(独COLUMBIA:C 60557)、A.ニコレ(fl)ケール・トリオで1番K.285(10"・PLB 6147)に存在するが、全4曲録音は1970年代初期にRCAにイスラエルQt.メンバーと:ISR 001が初の全曲録音となる。当盤は2回目の全4曲録音となる。ミュンヘン弦楽トリオはVn:アナ・チュマチェンコ(女性)、Va:オスカー・リシィ、Vc:ヴァルナー・ノタスの3人。ミュンヘンでの結成と思われる。Vnのアナ・チュマチェンコ(1945-)はアルゼンチン、ウクライナ、ドイツの血を引くイタリアのパドバ生まれ。4歳から レオポルド・アウアーの元生徒である父親の指導を受けた。17 歳まで南米に住んでいた。1963年、18歳のときにヨーロッパに移住し、ヴァイオリンの勉強を続け、同年、ロンドンのカール・フレッシュ・コンクールで金メダルを獲得した。チュマチェンコは、ブリュッセルで開催されたエリザベート王妃音楽コンクールで入賞。ユーディ・メニューイン、ジョゼフ・シゲティ、サンダー・ヴェグのレッスンを受け、銀メダルを獲得した。彼女の兄ニコラス・チュマチェンコもヴァイオリニストであり教授でもあった。ミュンヘン弦楽トリオの結成年は不明だが当盤の録音が1978年5月なのでそれ以前であることは確か。フルートの大御所オーレル・ニコレとトーンを合わせ、1970年代としては最高レベルの演奏であると思われる。
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